レンジャーズが左腕・柳賢振を高評価 獲得を狙う

韓国人左腕の柳賢振(リュ・ヒョンジン)は、29先発で182.2回を投げ、14勝5敗、防御率2.32、163奪三振の好成績で最優秀防御率のタイトルを獲得。サイ・ヤング賞の最終候補3名に名を連ねるなど、自己最高のシーズンを過ごしてフリーエージェントとなった。柳自身はドジャース残留を希望していると見られるが、MLB公式サイトでレンジャーズの番記者を務めるT.R.サリバンによると、レンジャーズは柳の実力を高く評価しており、獲得に動く可能性があるという。

現在32歳の柳は、直近2シーズンの合計44先発で防御率2.21という素晴らしい成績を残している。昨オフ、ドジャースからのクオリファイング・オファーを受諾して年俸1790万ドルの1年契約で残留したため、今オフはクオリファイング・オファーの対象外。FanGraphsが算出するWARで、フリーエージェントの先発投手上位6人のうち、クオリファイング・オファーの対象となっていないのは柳だけであり、獲得の際にドラフト指名権を犠牲にする必要がない点も他球団にとって魅力となっている。

来季から新球場のグローブライフ・フィールドがオープンするレンジャーズは、記念すべき新球場1年目のシーズンに向けて戦力アップを目指している。マイク・マイナーとランス・リンという左右の先発二本柱を擁するレンジャーズは、必ずしもエース級の先発投手を獲得する必要はなく、ゲリット・コールやスティーブン・ストラスバーグよりも低い相場で獲得できる柳はチーム事情にフィットする存在というわけだ。コールやストラスバーグでなく柳を狙うのであれば、弱点である三塁にジョシュ・ドナルドソンなどの好選手を加えることも可能になるだろう。

大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」は、フリーエージェント選手トップ50の移籍先として、柳は3年5400万ドル、ドナルドソンは3年7500万ドルでレンジャーズと契約すると予想している。果たして、この予想は的中するのだろうか。

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