知ってほしい身近な問題DV

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◆DVについて知る『DVのサイクル』
DVには、加害者が暴力を振るう時期と優しくなる時期が順番に訪れる特有の周期があります。繰り返すうちに暴力がエスカレートし、被害者は感覚がまひして疲弊した状態に。また、そのサイクルはだんだん速くなり、暴力から抜け出しにくくなるといわれています。

■怒りの蓄積期
《加害者》ささいなことでイライラする、威圧的になる
《被害者》相手の顔色をうかがう、おびえながら過ごす
■爆発期
《加害者》怒りをコントロールできなくなり、激しく暴力を振るう
《被害者》「相手をこれ以上刺激したくない」と思う、恐怖で思考が停止する
■ハネムーン期
《加害者》「もう絶対に暴力を振るわない」と謝る、別人のように急に優しくなる
《被害者》「本当は優しい人なんだ」「もう一度信じよう」と思い込む

◆DVについて知る『DVが与える影響』
暴力は人を傷つけ、身体だけではなく、心や人間関係にも悪影響を及ぼします。場合によっては、今まで通りの日常生活を送れなくなることもあり、被害は深刻です。

▽心や身体への影響
・けがをする
・体が震える、冷や汗をかく、動悸がする
・長期間気持ちが落ち込む
・自分のせいだと思い込む
・・自分に自信がなくなる
・ちょっとした物音や人影に驚く
・うつ病、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神的な病気になるなど

▽人間関係などへの影響
・家族や友人との付き合いが制限される
・相手の許可がないと人と会えなくなる
・学校や職場に行けなくなる
・友人がいなくなる
・自分の好きな髪型や服装にすることができなくなるなど

▽子どもへの影響
・暴力におびえて不安感を持ちながら生活をする
・暴力を日常的に目撃することで、心身の発達に悪影響を及ぼす
・問題解決の手段として暴力を振るうようになるなど

◆DVの被害に悩んでいたら
暴力を受けていても、「相談するほどでもない」「自分にも悪いところがある」と考え、1人で悩む人も少なくありません。DVから身を守るために大切なことは何か、被害者の支援に携わっている方に聞きました。
《インタビュー》
NPO法人女のスペース・おん代表理事 山崎 菊乃(やまざききくの)さん
DV被害者の一時保護や相談業務、自立支援などを中心に活動している
〇活動を始められたきっかけは何ですか
実は私自身が過去にDVを受けていた経験があり、少しでも同じ境遇の方の支援ができたらと思ったのがきっかけで、15年前から活動しています。当時の夫からは、例えば料理の調味料がいつもと違うといったような、ささいなことで殴られたり蹴られたりしていました。どんな理由で気分を害するか分からないので、常に顔色をうかがっていましたね。暴力を振るわれているときは「早く終わらないかな」と思う程度で、感覚がまひしていたと思います。

〇どのようにして被害から抜け出したのですか
一度私から離婚を切り出しましたが、そのときは夫に泣きながら謝られたんです。子どものことも考えてやり直すことにしましたが、結局その後もDVは続きましたね。転機となったのは、あるとき友人につらいという気持ちを打ち明けたこと。その友人が紹介してくれた専門機関の手助けで、子どもと一緒に家から逃げ出し、別の場所で新たな生活を始めることができたんです。

〇悩んだときに大切なことは何でしょうか
どこからがDVなのか迷うこともあると思いますが、つらいと感じたらそれはもう暴力です。もし悩みがあれば、まずは信頼できる人に話をすることが大切。それがきっかけで、私のように、自分らしい生活を取り戻した方が数多くいます。また、相談を受けた方は、自分だけで解決しようとせず、必ず専門機関へ相談してほしいです。その方の状況にあった支援を受けられる第一歩となるのではないでしょうか。

◆DV、デートDVの相談はこちらへ
■市配偶者暴力相談センター
【電話】011-728-1234
《平日》8時45分~20時
《土・日曜、祝・休日》11時~17時
▽こんな支援をしています
・電話相談、面談(予約制)、カウンセリング(女性のみ。予約制)
・専門の相談員による関係機関への付き添い
・住まい、生活などのアドバイスなど

■各区健康・子ども課(各区保健センター内)

緊急に避難したいときは、平日8時45分~17時15分は各区健康・子ども課へ、
土・日曜、祝・休日、夜間、身に危険が迫っているときは【電話】110へ

▼身近な人から相談を受けたときは
DV被害に悩む人から相談されたとき、掛ける言葉によっては、被害者が心を閉ざしてしまう場合も。相手を傷つけずに、話を聞くための心掛けを紹介します。
・「あなたは悪くない」「よく相談してくれたね」という態度で、話を最後までじっくりと聞く
・相談機関に連絡するようにアドバイスをする
・「怒らせることをしたんじゃないの」「別れればいいでしょ」などと、被害者を責めるような言い方をしない
・被害者の暴力体験を興味本位に聞き出さない

▼DVについてもっと知りたいときは
〇高校の放送局が作成したデートDV予防啓発動画を公開しています
札幌北高校、手稲高校の放送局が、デートDVを知ってもらうための動画を脚本から考えて制作。インターネットでそれぞれ公開しています。
●同世代の皆さんにも見てほしいです
デートDVは女性が被害を受けるイメージが強かったのですが、男性が被害に遭うこともあると知り、今回は男性が女性から被害を受ける設定にしました。動画の終盤では、加害者側の気持ちも表現することで、知らぬ間に相手を傷つけていないか、振り返るきっかけになるように工夫しています。約6分間で気軽に見られますので、ぜひご覧ください!

〇DV・デートDVを解説したパンフレットを配布しています
DVで問題になる暴力、被害者支援の制度や相談先をまとめたパンフレットと、デートDVを分かりやすく解説したパンフレットを配布中です。
配布場所:区役所、保健センター

▼暴力で傷つく人をなくすために
親密な関係にある相手との間で起こり、心や身体に大きな影響を及ぼすDV。市では、暴力に悩む方への相談支援体制の充実や、DVを未然に防ぐための知識や現状を伝える取り組みを進めていきます。もし2人の関係でつらいと感じることがあったら、信頼できる人や相談窓口に話してみませんか。