三井物産 ドイツでのオンデマンド乗合輸送サービスを展開するCleverShuttleに参画 モビリティサービスの促進の支援へ

三井物産株式会社(以下「三井物産」)は、10月17日、ドイツ鉄道が筆頭株主のオンデマンド乗合輸送サービス(ブランド名:CleverShuttle)を展開するGHT Mobility GmbH(以下「CleverShuttle」)の株式11.64%を取得したと発表した。

ドイツは、首都ベルリンを中心に移動手段の多様化が進んでいる一方、自動車大国であることから、環境保護・交通渋滞緩和に向け、国および自治体が公共交通機関の利用・電動化・デジタル化を促進しているモビリティ先進国の一つである。中でも欧州最大の旅客輸送数を有するドイツ鉄道は、環境政策・交通政策への影響が大きい重要なプレーヤーとして位置付けられ、全国に広がる鉄道網や出資先のモビリティ事業者を活用して利便性と持続性の高いモビリティサービスの提供を追求している。

CleverShuttleは、スマートフォンアプリを通じてオンデマンドで配車を行い、複数の乗客を目的地まで輸送する乗合輸送サービスで、現在ドイツ国内の5都市でサービスを展開していて、都市内の「ファースト・ラストワンマイル」を担う旅客輸送手段として毎月約21万人の利用者の移動ニーズに応えている。また、環境負荷の低いEV/FCEVを活用し、鉄道など他の公共交通機関との共生を図ることで、環境汚染・交通渋滞・都市内の移動需要増加といった社会課題の解決に注力している。三井物産は、これまでに培った自動車、鉄道分野の知見を活用し、シームレスな移動の促進およびCleverShuttleの事業価値向上を支援する。

三井物産は中期経営計画でモビリティを新たな成長分野の一つに定め、今後も世界中で新たなビジネスモデルや新事業の創出を通じて、多様化するライフスタイルニーズに応え、環境と調和した暮らしづくりに貢献していく計画だ。

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