「恥を知りなさい!」の三原じゅん子議員 『政権を握っているのは安倍総理』ツイートの真意を電凸 「三権分立って何ですか?」

画像は『セクシー・ナイト』より。この頃はまさか今のような感じになるとは思いませんでした…

自民党の三原じゅん子参議院議員が自民党女性局の組織図をTwitterに公開して政権批判等の投稿が多発しました。それに対して「政権を握っているのは総理大臣だけです」「私たちは政権握ってませんよ(笑)」と三原議員が発言したことが大炎上し、「安倍独裁政権の証明か」「三権分立を理解しているのか」等と批判が殺到、新聞でも報じられています。

そこで、三原じゅん子議員の事務所に電凸してみました。まずは選挙区の横浜事務所です。女性秘書が対応してくださいました。

――三権分立はなく、安倍総理が政権を握っていらっしゃるのでしょうか?

「ちょっとペーパーでいただけますか。私、秘書なんで本人でないんで分からないんで、そういう質問でしたらペーパーで頂けないでしょうか」

――FAXということでしょうか。メールでは差し支えますでしょうか?

「メールではなくFAXで頂けないでしょうか」

ペーパーレス化が進む、エコロジーの時代にFAXが残っているのはお役所関係ばかりですね。続いて、議員会館事務所では男性の秘書が電話対応なさいました。

「取材依頼か何かでしょうか。FAXか何かで送っていただけますでしょうか」

――メールでは支障ございますか?

「メールでも大丈夫ですよ。メールアドレスを今申し上げてよろしいでしょうか」

同一政治家の事務所でもメールとFAXで対応が違うのは秘書個人の裁量に任されており、統一されていないようです。念のために秘書の名前をうかがうと、タキさんとのことでした。

――タキさん、自民党の国会議員秘書、個人としてお答えください。政権は総理大臣だけが握っているのでしょうか。三権分立はどのような仕組みでしょうか?

「それは答える必要ないので」

そこで、参議院議員一期目にもかかわらず、内閣府大臣政務官ご就任という大出世の今井絵理子参議院議員の議員会館事務所に電凸しました。

――三権分立って何でしょうか。総理大臣が政権を握っていらっしゃるのでしょうか?

「えっとぉ……担当が不在なので、また後でご連絡頂けますか」

――担当はどちらさまになりますか?

「えっとぉ、担当…名前をお伝えしなきゃいけないんですかねぇ……。今すいません……担当が不在なので。担当者不在で……」

――担当はどちらさまになりますか?

「担当は特には決まってないので」

――では不在っておかしくないですか?

「はい」

――担当が決まっていないのに不在と言うのは答えないという意味でしょうか?

「うーん とにかくすいません……ばたばたしていまして。すいません。今事務所バタバタしておりまして。また改めてご連絡頂けますでしょうか」

――担当の方はいつお戻りになるのでしょうか?

「はい(沈黙34秒)今事務所の者は出ているので」

――ですからいつお戻りになるのでしょうか

「えーっとそうしたら明日以降ですね、ええ明日以降ですね」

――どちらさまをお尋ねしたらよろしいのでしょうか

「はいっ?…(沈黙23秒)少々お待ちいただけますか」

(保留57秒)

「すいません。ちょっとお客様お見えなので」

――さきほど事務所の方はご不在といらっしゃってお客様お見えというのは、事務所の方がいらっしゃるということですね?

「事務所が一人しかいなくてすいません」

――接客中の方と貴方とお二人はいらっしゃいますが、、あなたは事務所の方ではありませんか

「はい。私は事務所のスタッフですので」

――事務所のスタッフと事務所の方はどう違うのでしょうか。貴方は事務所の人ではないのでしょうか

「はい、私は事務所の人間ですけど」

――では、貴方が質問にお答えください

「今、立て込んでおりますので」

――三権分立の内容、総理大臣が政権を握っているかという質問に答えられないということでしょうか

「はい。控えさせていただきますので」

――なぜでしょうか?

「ちょっと、申し伝えられないです」

――あなたはどちらさまでしょうか?

「私ですか。私、近藤と申します」

――近藤さんでご対応いただけないのは政策秘書の方がご回答なさる立場でしょうか

「私の口では申し伝えることができません」

――ではどなたがご回答頂ける立場の方でしょうか

「少々お待ちいただけますか」

(保留30秒)

「申し訳ございません。今バタバタしておりまして。申し訳ございません。すいません。失礼いたします」

お断りを即答して下されば、お互いに時間の無駄にならなかったように思いますが、二回の保留を含めて、不思議な会話が四分間も続くのは謎です。議員先生がSPEEDご出身なのに、スピーディな処理をなさないのは後先心配になります。すぐにバレる嘘を電話口で秘書が複数回つくのも衝撃的でした。

「三権分立、政権与党は小学校で習いますが、理解していない人は少なくありません。また、簡単な言葉の解釈でも誤解を招くので慎重になっているのでしょうけど、無知な人が知名度だけで当選し、勉強していない。参議院議員を一期六年間務めると一般人の生涯賃金くらいは稼げてしまいますから、理不尽ですね」(政治ジャーナリスト)

形骸化した三権分立、独裁を否定もしない電話対応に、国を憂う気持ちが強まってきました。(文◎九頭龍腐流腐流)

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