清原氏、トライアウト監督“初日”一問一答「感謝」「薬物には自分なりに戦っている」

「ワールドトライアウト2019」で監督を務める清原和博氏【写真:編集部】

ワールドトライアウト監督として予選を視察、ファンからは「清原、頑張れ!」

 公開トライアウト「ワールドトライアウト2019」で監督を務める清原和博氏が7日、“球界復帰”を果たした。トライアウト予選の選手選考のため神奈川・サーティーフォー保土ケ谷球場に登場。選考試合前に参加選手へ向けて、「皆さんの姿を見に来ました。みなさんは小学校の時からプロ野球を夢に見て、やってきたと思います。今日はそのチャンスがありますんで、精一杯悔いのないようにプレーしてください。頑張ってください」と激励した。

 覚せい剤取締法違反罪で有罪判決が確定した後、初めての野球関係の仕事。清原氏はグラウンドに姿をあらわすと、まずスタンドのファンに深々と一礼。その後に円陣を作った選手の前で“訓示”した。観戦に来たファンは拍手で出迎え。「清原監督」、「清原、頑張れ!」「清原さん、頑張って」と拍手と歓声が起こった。その後は選考試合2試合を一塁ベンチ横から視察。夢を追う選手を食い入るように熱視線を送り、参加選手が本塁打を打った際には拍手した。

 予選会後に加治佐平代表取締役COOと臨んだ会見では球界復帰したことへの喜び、息子への思い、また薬物依存からの復活を目指している現在について赤裸々に語った。

――引退後に不安が消えないと言っていた。

「こういう機会を与えていただいて、感謝してます。今日球場に足を踏み入れて、若い選手がプレーする姿を見て、自分に力を……。彼らたちも夢を追いかけて頑張ってますし、自分も頑張っていかないとならないなと思いました」

――ファンから歓声があった。

「引退してから初めてだったので。球場で声援を浴びるというのが。本当に選手時代は当たり前のように思ってましたけど、改めてファンの方々の声援は力を与えてくれるなと思いました。感謝の気持ちです」

――今後も野球に関わっていきたいか。

「まずは30日に神宮球場で行われるワールドトライアウトに集中していきたいなと思います」

「どんどん野球に携わっていきたい」「薬物に対しては必死に頑張っています」

――トライアウト監督に就任することについて息子へ報告は。

「自分からはしてないです。どうなんでしょうかね……。自分からはしてないです」

――父親として野球に関わる姿を見せたいか。

「やはりそうですね。やはり約3年半以上、もっと野球から離れてますかね。本格的にプレーする若者の姿を見ましたし、どんどん自分も野球に携わっていきたいなと思いました」

――トライアウト参加者にPL学園出身の岡本選手がいた。高校への思いは。

「ちょうど試合が始まる前に、わざわざ控室に挨拶に来てもらって、『あ、まだPLの伝統が守られているんだな』と感じましたし、自分も若い頃、球場に入るなり、PLの先輩を見つけて挨拶に行ったことを思い出しました。そういうPLの伝統が引き継がれているというのはすごく嬉しく思いました。現在、PLの野球部はなくなった状態ですけど、引き継いでくれる若者がいると思うと嬉しいですね」

――田代まさしさんが再逮捕された。薬物依存からの回復は難しいが、どのように戦っているか。

「自分は今、病院の治療とグループミーティングに参加してます。それを3年半休んだことは1度もありませんし、毎回、尿検査も受けています。薬物に対しては自分なりにあの……まぁ……必死で頑張っています」

――ファンから温かい声があった。薬物依存からの回復へファンの存在も大きい。

「あのやはり自分が事件を起こしてから約3年経ちますけど、グラウンドに立った時に、また『清原さん』と言ってくれるファンに対して、感謝の気持ちしかありません。本当にまた、ファンの方の声援に応えられるように日々精進して生きていきたいなと思っています」(Full-Count編集部)

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