奈良市の世界遺産・平城宮跡で電動のバスを使った自動運転の社会実験が9日から始まります。
今回の社会実験は「スマートシティー」の実現を目指す国土交通省のモデル事業の一環です。
自動運転する8人乗りのバスを使い、訪れた人が公園内をめぐりやすくなるのか、アトラクションとしての集客性を発揮できるかを検証します。今日は1周5キロのコースで地域の住民を対象にした試乗会が行われました。
平城宮跡は広大な敷地に見どころが分散し、移動の手段が徒歩かレンタサイクルしかないうえ、暑さや寒さが厳しいことから訪れる人の利便性の向上が課題となっています。
実験は9日から来年3月1日までで、参加する企業は実用化への課題を探ります。
そして、平城宮跡をはじめ、ドライバー不足や公共交通の衰退で交通弱者が増える地方での実用化を目指すとしています。