どうしたらいいの!?和室でのマナー
フレンチやイタリアンレストランで、テーブル・カトラリースタイルの食事することはあっても、和スタイルのお食事に行く機会はあんまりないかも……。興味はあるけど、なんだか敷居高いし...…。という人は多いかもしれません。
和食はユネスコ世界文化遺産に登録されただけでなく、2020年の東京オリンピックに向けてますます注目度が上がっています。世界に日本人としてのあなたの振る舞いが見られる機会も増えるはず!
CAと和室はあまり結びつかないかもしれませんが、日系航空会社の中には入社後すぐの訓練で茶道の時間を取り入れるほど、日本のおもてなしの心を表現することをとても大切にしています。
少しでもきちんと知ればぜんぜん怖くない和室でのお食事マナー。一緒に3つのポイントを見ていきましょう!
Point 1: ふすまを開けて、さあ、どこに座りますか?
テーブルの上座下座がどこか、は分かる方も多いのでは。
和室の上座下座も基本的には洋室と同じですが、一番のポイントは和室では“床の間に近いところ”が上座になるということ。
床の間とは他の部分よりも一段高くなっている、お軸やお花などが飾られている部分です。
お座敷に通されて、周りの方に上座を譲ることも、おもてなしの心を表すにはとっても大切なポイントです。
Point 2:お席に進むときについつい……
畳の上を歩くとき、つい畳のヘリを踏んでしまっていませんか?
ヘリを踏んでしまうのはタブーとされていますが、その理由としては「傷んでしまうから」「ご先祖様など精神的な結界をあらわしているから」だそうです。
ちなみに私は家が代々武家だったこともあり、幼いころは「ヘリの間(下)から刀で突かれないように」という理由づけを聞かされていたので、なんだか子供心に恐ろしく感じていました。
意外と無意識のうちに踏んでしまっている人が多いので、ちゃんとできていると「教養のある人」という印象を与えることができるかもしれません。
Point 3:お酒をそそぐとき、いただくとき
お酒を注ぐときは、ビールでも日本酒でも必ずラベルが上(天井)に向くようにします。
そして手で隠してしまわないように気をつけましょう。
このちょっとした気遣いができると、相手は「おっ」と思ってくれるはず。
そして左手はそっと手添えしましょう。
このとき、指の間が開いてしまわないように気をつけると、さらに美しく見えます。
和室マナーを心得て和のお食事を楽しむ
最近はワインのようなきれいなボトルに詰められた日本酒や、ワイングラスやカクテルグラスなど酒器を変えて日本酒を楽しむなど、「日本酒文化」が多種多様に変わってきています。
和のしつらえで、だしなどの繊細なお味のする和食を引き立たせる日本酒を楽しむ。そしてその空間を楽しむ。
そんな贅沢な時間を過ごしてみませんか。
これでいつ和室のお食事に誘われても、怖くないどころか、楽しめちゃいますね!