島原農業高の生徒がブランド豚「舞豚」使いハム作り あすから農業祭で販売

薫煙させる装置に切り分けた肉をつるす生徒=島原農業高

 長崎県立島原農業高(前田達彦校長、386人)の食品科学科2、3年生計66人が島原産ブランド豚「舞豚(まいとん)」を使ったハムを作った。9、10日に島原市下折橋町の同校である農業祭で販売する。
 肉質がきめ細かく、脂身に甘みがある舞豚は、同市有明町の「中村種豚場」で生産している。地元の特産品をPRしようと、同校が舞豚で加工品を製造するのは、昨年のソーセージとベーコンに続き2回目。
 今回はもも肉の塊22キロを仕入れ、学年ごとに作業を分担。3年生37人は10月21日、塊を400グラム程度に切り分け、塩漬けにした。2年生29人は29日、肉の形を整えて網で固定。校内の薫煙させる装置に吊るし、1時間半~2時間乾燥させた後、同じくらいの時間をかけて、いぶした。
 同科2年の廣瀬大我さん(16)は「しっかり乾燥するように一つ一つ間隔を空けて慎重につるした。おいしく仕上げ、来場者に味わってほしい」と話した。
 出来上がったハムは約50個。100グラム250円程度で、1個当たり千円程度で販売する。
 農産物や加工品を即売する農業祭は9日午前9時半~午後3時。10日は午前9時半~午後1時。

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