「あさイチ」でも紹介され話題の『鴻上尚史のほがらか人生相談』! "生きる処方箋"大反響の秘密!

作家・鴻上尚史さんのAERA dot.連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」』が待望の書籍化。 発売後すぐに重版となり、 早くも4刷が決定。 NHK「あさイチ」をはじめ多くのメディアで紹介されるなど、 ますます絶好調だ。 「優しい回答。 電車で思わず泣いてしまいました」「心のもやもやを言語化してくれた、 神回答!」「リアルで具体的で実践的!」――多くの人生相談のなかでもひときわ大きな注目を集める、 鴻上さんの回答の魅力とはなんだろうか。

例えば、 「4歳の娘が可愛くありません」という41歳の母親の相談。 怒鳴ったり手をあげたりてしまう前に知恵を貸して欲しいと悩む相談者に、 鴻上さんの相談は、 「ごんつくさん、 本当に大変ですね」と語りかけるところから始まり、 0歳児からイヤイヤ期までの「理屈の通じなさ」と4歳児以降の「理屈の通じなさ」の違いを丁寧に説いていく。 そして相談者へ睡眠がとれているかと心配し、 周囲の人間か、 そうでなかったらネットで「悩みを共有できる話し相手をつくりましょう」という具体策を提案。 「子育てを頑張らない」「手抜き」というキーワードで娘さんとの距離と見守りを勧め、 この回答にはママ友の間で「男性の鴻上さんがこんなに子育ての大変さを具体的に理解してくれるなんて!」とSNSで大拡散された。

また例えば「高校時代の友人に絶交された」という28歳女性の悩み。 「家庭環境に恵まれなかった彼女の悩みを聞いてアドバイスしてきた」という相談者に、 鴻上さんは「とても優しい人」と相談者を理解しながら「でも、 よかれと思ってアドバイスすることは簡単ではない」と語りかける。 鴻上さん自身がイギリス留学時にクラスで会話についていけず孤独だったときの経験を踏まえ、 「あきらかにかわいそうと見下されている相手からでも、 話しかけられると嬉しいという感覚」を強烈な体験だったと振り返りながら「かわいそう。 何かしてあげたい、 と思うことは、 とても気をつけないと相手を無意識に見下すことになる」のだと相談者にうったえる。 この回答も「わが身も気を付けよう」と多数リツイート、 また、 法政大学キャリアデザイン学部教授の上西 充子教授は、 授業でテーマに取り上げたことを、 ツイートするほどの反響ぶりだった。

または「鬱症状の妹が田舎に帰ってきましたが、 世間体を気にする家族が、 病院に通わせようとしません」と吐露した38歳男性の悩み。 鴻上さんは「あなたの悩みは深刻で緊急」と語りかけ、 30年後、 世間に忠誠を誓い続けた両親ではなく、 あなたに妹さんの人生がのしかかるのだと、 症状が悪化する可能性、 そのリアルな結果を予測し、 「病院に連れていくべき」と、 いますべきことを現実的、 具体的に進言。 この回も「これは田舎あるあるだ」「私の父親そっくり」「これ以上の具体的アドバイスない」などと、 “自分事”としてとらえ回答に共感する声があふれた。

鴻上さんの回答に共通するのは、 すべての相談者の悩める事態へ、 けっして頭ごなしに否定することなく、 優しく寄り添いながら語りかけ、 ときには生きるための応急措置、 心のしずめ方、 また人間関係のなかで生き抜くための戦術まで、 リアルで実践可能な解決策を提案していることだ。誰もがかかえる生きづらい人生の悩みに「観念的ではなく、 理想論でも精神論でもなく、 具体的で実行可能なアドバイス」をそっと差し出してくれる珠玉の回答の数々。 これまでにない人生相談への熱い支持は、 ますます広がりを見せている。

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