震災の教訓 歌い継ぐ 佐野さん(釜石出身)、CD制作へ資金募る

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地元釜石市のイベントで民謡を披露する佐野よりこさん

 釜石市出身で盛岡市在住の民謡歌手佐野よりこさんは7日、東日本大震災の教訓を伝える民謡CD制作のため、インターネットで資金を募るクラウドファンディングのプロジェクトを開始した。東日本大震災の津波で両親を亡くした経験から制作を決意し、復興庁の支援事業を活用。自ら作詞した替え歌も盛り込み、心の古里である民謡の形で思いを全国に伝える。

 佐野さんは釜石市大町のラグビーワールドカップ(W杯)ファンゾーンで10月27日に開かれたイベントで、CDに収録予定の「釜石浜唄」など4曲を披露した。初めて音源化する「新相馬節」は、福島県の民謡である相馬節の替え歌として佐野さんが作詞。「黒い波きたあの日をおもいョ」から歌いだし、残された家族の悲しみと津波の恐ろしさを訴える。

 CDには同曲のほか外山節や南部牛追唄、ボーナストラックとして南部木挽(こびき)唄のオーケストラアレンジ版など、県内各地の民謡13曲を収録し一般販売する予定。 クラウドファンディングは来年1月16日まで行い、一口5千円から。支援者には返礼品として完成したCDやミニライブ参加券などを贈る。支援サイトには記載の2次元コード(QRコード)からアクセスできる。