フライト中は泣きやすくなるって本当!? その原因って?

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フライト中に機内エンターテイメントの映画をみていたら、ちょっとだけ悲しいとか、軽く感動する程度の場面なのにも関わらず、涙が止まらなくなってしまったことはありませんか?実はフライト中は、感極まってしまいやすいことが分かっているんです。

泣いてしまうのは高度が原因

涙管が地上よりも敏感。ヴァージンアトランティック航空の研究では、44%の男性の乗客がフライト中に涙を流し、それを隠すためにブランケットをかぶった経験があるとしています。女性は男性よりもフライト中に泣きやすい傾向にあり、男女合わせると回答者の半数以上がフライト中に泣いた経験があるという結果になるのですが、女性は目に何かが入ったふりをするんだそう。なんだか女性の方が男前な隠し方ですよね。

なぜ涙もろくなるかというと、飛行中は気が弱くなりがちなのだそう。ライフスタイル医学に詳しいイギリスのニック・ナイト博士によると、普段とは違って高度の高いところにいると、空気圧が低くなり、酸素の濃度も下がるので、情緒不安定になるのだそうです。フライト中は30,000フィート(約9144m)の高さにいますが、機内気圧は約0.8気圧になるよう調整されています。これは、標高約5,000~8,000フィート(約1524m~2438m)にいるようなイメージなのですが、それでも影響があるのですね。また酸素レベルが下がることで体が疲れやすくなり、それも感情に影響を及ぼすとのこと。

さらにイギリスの行動心理学者のジョー・ヘミングスによると、友人や家族と一緒でない、たった1人のフライトには孤独感があるのと、ヘッドフォンで音を聴き、画面は顔の目の前という状況も、ふだんよりぐっと感情的になりやすくしているとか。

気圧による体への影響

飛行機の離陸直後、着陸に向かうとき、耳が痛くなったり、詰まった感じがすることはよくあると思います。ほかにも、気圧のせいで体に悪影響を与えることがいくつかあるのです。

1つ目は、おなかが張ってしまうこと。胃腸の中には1~2リットルもの空気が入っているのですが、気圧が下がると、その空気が膨らみます。機内でポテトチップスなどの袋が膨らんだのを見たことがある人はイメージしやすいかと思います。胃腸の中の空気が膨らむので、便秘をしているとき、炭酸入りの飲料をたくさん飲んだ場合におなかが張り、腹痛になってしまうことがあります。

2つ目は、歯痛です。虫歯や、処置している途中の歯がある場合、その中の空気が膨らんだりして歯を圧迫して痛みにつながるのです。

3つ目は、顔の痛みです。前頭部を中心に、目の周りやほっぺたが痛くなることがあります。鼻が詰まっていると、中の空気が膨らんで出ることができず、痛みにつながることがあります。副鼻腔炎と言います。これは耳詰まりなどと同じように、つばを飲み込む、あくびをする、鼻と口を封じて空気を耳からそっと出すような耳抜き(バルサルバ法)などをやると和らぐことがあるそう。

フライト中は慣れない環境で、心も体もデリケートになっています。なにか少しでもリラックスできるようなものを持参して自分を労わってあげましょう。

(参考)

The Telegraph

JAL

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