「聖母マリア像展」9日開幕 長崎歴文博で内覧会 約140人が参加

内覧会で展示資料に見入る来場者=長崎歴史文化博物館

 9日に開幕するローマ法王フランシスコの来県記念特別展「日本の聖母マリア像展」の開会式と内覧会が8日、会場の長崎歴史文化博物館(長崎市立山1丁目)であり、キリシタンの聖母マリアへの崇敬を物語る数々の資料が公開された。
 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録1周年を兼ねて県、長崎市、同館が企画。キリスト教伝来から禁教、再布教期を通して信者の心のよりどころになった聖母マリアに対する崇敬の歴史を、東京国立博物館所蔵の国指定重要文化財を含む53点で紹介する。
 法王は23~26日の日程で来日し、24日に長崎市を訪れる。開会式で平田研副知事は「多くの人に本県の歴史や文化の魅力を知ってもらい、県内各地を訪問してほしい」とあいさつ。田上富久市長やカトリック長崎大司教区の高見三明大司教らと共にテープカットした。
 内覧会には約140人が参加。長崎奉行所旧蔵品の絵画「聖母像(親指のマリア)」や、長崎・浦上の潜伏キリシタンが隠し持っていた「マリア観音像」などの資料に見入っていた。会期は12月7日まで。観覧無料。

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