都心と近郊、仕事先へのラストワンマイル_タクシー鉄道カーシェア

11月7・8日、仕事で都心と近郊を行き来する移動のなかで、ここ2〜3年で定着した「仕事先へのラストワンマイル」をあらためて見直してみた。

両日とも朝4時にメールなどのPC作業をすませ、9時台に都心へ出向くという日だった。たまたま両日とも都心で4件のアポがあり、夕方に70kmほど離れた近郊の現場が5件目という日が続いた。

この両日、無意識的に決まって使うのが、都心は地下鉄とタクシー、近郊はカーシェアというパターン。

朝、都心まで快速電車に着席し、ノートPCを開いていると、あっという間に都心駅。そこから地下鉄に乗るまでスマホの音声入力、駅から遠いときは410円タクシーでモバイルSuica払い……という具合に、スマホだけでA→B→C→D→Eと移動する。

都心での4件を終えて70km離れた近郊へ向かうときは、「最寄り駅から路線バス」を選ばず「カーシェアがある駅まで電車」で検索する。

5件目のF地点に最も近いカーシェア駅を探すと、60kmまで電車で行って、その先30kmをクルマで。となる。60+30=90kmで直線距離よりも20km遠回りになるけど、路線バス経由より早いし、ローカルの道を自分で運転して走るのも愉しい。

この近郊のラストワンマイルがクルマってことで、ノートPCを開けないけど、もう少し生きていれば自動運転が当たり前になってきて、目的地をセットしてハンドルではなくマウスに手を添える時代もやってくる。

ただ、運転が好きな人にはジレンマ。すべての行路をクルマで行きたい気持ちをおさえて、電車に乗ってパソコンを開く。電車で座れないときは音声入力に頼る……。

どっちにしても、こんな仕事してちゃ、車窓も走る歓びも生きがいも、なんにもない。それはわかってる。

とにかく、この両日で感じたのは、都心のラストはタクシー、近郊のラストワンマイルはカーシェア。これが無意識レベルになってきた。

横須賀線・総武線のE217系がE235系になるとき、E217にあったセミクロスシートが消えて、オールロングのE235が走り出すと聞いたとき、「マジかよ」って思ったけど、思い返してみれば座席の横向き縦向きもなかった。

それできょうも同じような移動が続いてる……。

写真 記事:鉄道チャンネル編集部

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