ナショナルズ・ケンドリックが「ハート&ハッスル賞」に選出

ポストシーズンで勝負強いバッティングを見せ、球団史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献したハウィー・ケンドリック(ナショナルズ)が、メジャー30球団の候補者30名のなかからただ1人選出されるメジャー全体の「ハート&ハッスル賞」の受賞者に選出された。ナショナルズから同賞の受賞者が選出されるのは初めてである。

「ハート&ハッスル賞」は2005年に設立。フィールド上での成績だけでなく、野球に対する情熱を示し、野球の価値・精神・伝統を体現した選手に対して贈られる賞である。まず、30球団からそれぞれ1名が球団別の受賞者として選出され、最終的にそのなかから1名がメジャー全体の受賞者として選出されるという仕組みになっている。

今季のケンドリックは、ワールドシリーズ第7戦で逆転弾を放っただけでなく、地区シリーズ第5戦では延長10回表に決勝のグランドスラム。その試合の勝者がシリーズの勝者となるポストシーズンの試合で、7回以降に複数の本塁打を放った選手は、ケンドリックが史上初だった。ポストシーズンのみならず、レギュラーシーズンでも素晴らしい活躍を見せ、36歳にして打率.344、17本塁打、62打点、OPS.966と自己ベスト級の好成績をマーク。14年にわたるキャリアでは、通算1722安打を放っている。

ケンドリックは、受賞スピーチのなかで「素晴らしい人物がたくさんいる候補者のなかで、ハート&ハッスル賞の受賞者に選ばれたことは、本当に恐縮です。本当に名誉なことだと思います」と喜びのコメント。なお、昨季はムーキー・ベッツ(レッドソックス)が同賞を受賞し、殿堂入りの名選手であるクレイグ・ビジオ(元アストロズ)やロイ・ハラデイ(元フィリーズなど)、21世紀を代表する名打者であるアルバート・プーホルス(エンゼルス)、球界最高のスター選手であるマイク・トラウト(エンゼルス)など、錚々たる面々がこれまでに受賞者のリストに名を連ねている。

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