【プレミア12】侍ジャパンSR初戦相手の豪州は「やっぱり手強い」 アテネ五輪で2敗、左腕に警戒

スーパーラウンドに向け帰国した侍ジャパン・稲葉監督【写真:福谷佑介】

11日からの初戦に向け侍ジャパンが帰国

 野球日本代表「侍ジャパン」は9日、台湾での「第2回 WBSCプレミア12」(テレビ朝日系列で放送)オープニングラウンド3試合を終え、11日から東京と千葉で始まるスーパーラウンドに向けて帰国した。稲葉篤紀監督は初戦に向け、意気込みを語った。

 オープニングラウンドB組を3戦3勝で首位通過した侍ジャパン。4番鈴木誠也外野手の2戦連発や完封リレーなど、手応えを手土産に東京に降り立った。初戦は11日、宿敵のオーストラリアだ。

「左ピッチャーもいい投手いますしね。オーストラリアはアテネ五輪の時にやられてるってヘッド(コーチ)もそういう印象があった。やっぱり手強い。しっかり映像見ながら対策していきます」

 2004年のアテネオリンピックでは、予選リーグで4-9で敗れ、準決勝でも0-1で敗戦。日本は銅メダル獲得に終わっていた。侍ジャパンの金子誠ヘッドコーチ兼打撃コーチは選手として出場していただけに、苦い記憶が蘇る。

 今大会ではオーストリアはグループCで1勝2敗。TQB(得失点率差)によりカナダを上回り、オープニングラウンドを通過した。元楽天のトラビス・ブラックリー投手や前マーリンズ、今季栃木ゴールデンブレーブスでプレーした193センチ左腕ジョン・ケネディ投手ら、強力な相手左腕を打っていかなければいけない。

 スーパーラウンドには同じB組で駒を進めたチャイニーズ・タイペイとのオープニングラウンドでの対戦成績が持ち越される。1勝を持った有利な状態でのスタートだが、「1戦1戦というところ。1勝を持っているからというより、スーパーラウンドはまた新たな気持ちで一戦必勝でやっていきます」と話した。

 16日の4戦目には強敵の韓国戦が組まれた。それまでに決勝戦への進出を確定させるのが「理想ですけどね」と稲葉監督。そのためにも絶対落とせない初戦となる。(臼井杏奈 / Anna Usui)

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