行方ふれあいまつり 地元の「食」アピール

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長蛇の列ができた焼き肉のチャリティー配布=行方市玉造甲

今年で6回目を迎える「行方ふれあいまつり」は「環境」「健康」など、毎回異なるテーマを設定しており、今年は「行方の食」。農業・漁業・畜産といった同市が誇る食材をふんだんに生かしたイベントが数多く行われ、多くの家族連れなどでにぎわった。

■肉や魚、グルメに舌鼓

9日は、市内外から約120のブースが出店。「畜産まつり」として開催された一角では、同市産の焼き肉や豚汁などのチャリティー配布コーナーに開始前から長蛇の列ができた。畜産まつり実行委員長の中村一夫さん(59)は、「これだけの方に並んでもらえるとやりがいがある。行方の畜産は若い世代が後継者となってくれており、こういった機会においしさをアピールしたい」と話した。

「秋の漁師市」として開催されたコーナーでは、鯉(こい)こくの販売や行方レシピコンテストで最優秀賞を獲得した「鯉のちゃんちゃんなめがた焼き」の無料試食などを実施。市漁業振興協議会副会長の海老沢武美さん(67)は、「鯉こくは体が温まるので、寒くなるこれからの季節にうってつけ。霞ケ浦・北浦の恵みを味わってもらいたい」と語った。

会場を巡ることで行方市のグッズと交換できるスタンプラリーも茨城大が開催。JAなめがたしおさいによる恒例の「野菜タワー」では、同市産野菜のチャリティー配布が行われた。2カ所に設けられたステージではよさこい踊りやヒーローショーなどが開かれ、訪れた人は思い思いに楽しんでいた。

最終日の10日は、焼き肉のチャリティー配布や鯉こく販売、スタンプラリー、お楽しみ大抽選会などが引き続き行われるほか、大相撲の元幕内・大至さんによる相撲甚句、模擬上棟式、金魚すくいの日本一を決める大会などが行われる予定。 (石川孝明)

■エゾシカ使いラーメン 東京農大生物産業学部 昼すぎに完売

行方市と連携協定を結んでいる東京農業大生物産業学部ブースでは、エゾシカのチャーシューなどを使用した「ジビエラーメン」を試験販売。限定75食が昼すぎに売り切れる大盛況だった。

北海道網走市にキャンパスを置く同学部。ラーメンは同学部2年の古川佑太さん(20)が中心となって開発した。商品開発に興味があった古川さんは、「社会問題解決と地域活性化を両立できるもの」として、北海道での食害や交通事故の原因となっているエゾシカに注目。地域のラーメン店などと連携して商品開発に取り組んだ。

ラーメンはしょうゆベースのエゾシカ白湯スープとつるつるとした細麺。エゾシカチャーシューは古川さんが自ら仕込んだ。販売開始直後から客の列が途切れることはなく、「鹿行地域はジビエ(野生鳥獣)を食べる機会が少ないと聞いていたので、完売できてよかった。今後の商品化に生かしたい」と笑顔だった。

ジビエラーメンは最終日も75食限定で販売される。

ジビエラーメンを販売した古川佑太さん(右)