『ワンチーム』体現!郡山北工2年ぶりV 福島県高校ラグビー

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【郡山北工―聖光学院】後半28分、ラックから持ち出しトライを決める郡山北工のSH斎藤=いわきグリーンフィールド

 ラグビーの第65回県高校体育大会・第99回全国高校大会県大会は9日、いわき市のいわきグリーンフィールドで決勝が行われ、第1シードの郡山北工が22―7で第2シードの聖光学院を破り、2年ぶり4度目の優勝を飾った。郡山北工は12月27日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。

 ノーサイドの笛が鳴り響き、郡山北工フィフティーンが歓喜の輪を作った。前年優勝校を相手に体格では劣ったが「ワンチーム」の結束ではね返した。

 「1人で駄目なら2人。2人で駄目なら3人で」。FW陣8人の体重差約100キロをチームでカバーした。ボールを持つ選手のそばには1人、2人とカバーをする選手がいた。FWがラックの中のボールを拾い、ラックサイドを縦に突いてじりじりと前進した。次から次へとアタックを続け、聖光学院の壁を突破した。

 後半、聖光学院に追い上げられる中でトライを決め流れを止めた。SH斎藤健人(2年)は「ありきたりだけど最高」と喜んだ。

 全国制覇の経験もある目黒学院(東京)など体の大きな留学生がいる県外強豪校と練習試合を重ね、力強さと心を磨いた。「素人で下手くそな連中だった。それでも工業高校のひたむきな子どもたち。最後までやりきってくれた」。小野泰宏監督は試合後、涙を浮かべて選手をたたえた。

 主将のナンバー8望月誠志朗(3年)は「経験がない分、きつい練習をひたすらやった。相手の体が大きくても気持ちで負けなかった」と胸を張った。