新潟市街を車暴走 20台超に衝突 パトカーにも 山形の女逮捕

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新潟市内を暴走した女の車。パトカーに取り囲まれ、停車した=9日、同市東区長者町
女の車に当て逃げされた後、退避先の道路には、被害に遭った多くの車両が並んだ=9日、新潟市中央区蒲原町

 新潟東署は9日午後2時前、公務執行妨害の疑いで、山形県小国町、無職の女(36)を現行犯逮捕した。女は同日午後、乗用車に乗って新潟市内のバイパスや国道で、少なくとも20台に衝突しながら暴走した後、追跡していたパトカーに衝突した。同日午後10時現在、けが人の情報はないが、被害車両が合計で何台に上るのかなど全容は分かっていない。同署は道交法違反(当て逃げ)容疑での逮捕も視野に、詳しい経緯を調べている。

 逮捕容疑は、9日午後2時前、新潟市東区長者町の国道交差点で、自身の車をパトカーに衝突させ、公務の執行を妨害した疑い。

 同署や複数の被害者らによると、女は、新発田市と新潟市を結ぶ国道7号新新バイパスから栗ノ木バイパス、国道113号にわたって蛇行運転を繰り返し、走行中や停車中の車列に衝突しながら間をすり抜け、暴走したという。

 女の車は東区の交差点赤信号で停止した際に、追跡していたパトカー3台に囲まれた。なおも車で体当たりをして逃走を図ろうとしたため、警察官が女の車の窓ガラスを割るなどして身柄を確保した。

 このほか、新発田、新潟北両署の管内でも当て逃げやあおり運転の通報があり、新潟東署が関連を調べている。

◎白昼の追走劇に騒然

 9日の白昼、新潟市の主要道路で突然起きた暴走騒ぎ。少なくとも20台が次々と当て逃げされ、被害者は「まさかこんなことが新潟で起きるとは…」とおびえた様子。パトカーとの“カーチェイス”もあり、市街地は騒然とし、市民たちは驚いていた。

 被害者らによると、女の車はバイパスや国道を蛇行。車と車の間に無理やり割り込もうとするなどし、方々に車体をぶつけながら暴走を続けた。

 栗ノ木バイパスで被害に遭った秋葉区の70代主婦は「走行中に突然バーンとぶつけられた。何が起こったのか分からず、怖かった」と振り返った。

 同市東区長者町の「紡績角交差点」付近では、ハザードを点滅させて走る女の車をパトカー3台が追跡。女は減速と加速を繰り返し、逃走を図りながら交差点を通過したが、再び交差点に戻ってきた場面でパトカーに取り囲まれた。近くに住む50代の会社役員男性は「ドラマのカーチェイスみたいだった」と話した。