西武歴代特急電車が並ぶ 秩父のグルメも楽しめた横瀬の車両基地まつり

5000系レッドアロー、10000系ニューレッドアロー、001系Laviewが並ぶ

レッドアロー、ニューレッドアロー、Laviewが並ぶ

2019年11月9日(土)、横瀬車両基地にて「西武秩父線開通50周年記念 車両基地まつり 2019 in 横瀬」「ちちぶ車両基地酒場 in 横瀬」が行われ、およそ5,100人の西武鉄道ファンが訪れました。

1994年の「西武トレインフェスティバル」以来、毎年秋に開催されている車両基地一般公開イベントです。昨年は酷暑のため南入曽の車両基地イベントが秋開催となり、本イベントは中止。代わりに「ちちぶ車両基地酒場 in 横瀬」が開催されましたが、今年は西武秩父線開通50周年ということもあり、車両基地一般公開と飲食イベントを同時に開催することとなりました。

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今年の目玉はなんと言っても特急車両展示撮影コーナーです。西武秩父線開通と同時に運転を開始した歴代特急電車、初代5000系レッドアロー、2代目10000系ニューレッドアロー、今年運転を開始した3代目001系Laview(ラビュー)の実車両が初めて3本並ぶということで、開場と同時に雪崩を打つように撮影に向かうファンの姿が見られました。

※2019年10月14日(月・祝)開催の「西武秩父線開通50周年記念セレモニー」でも3世代の特急電車が展示されましたが、5000系は前頭部のみの展示でした。

構内では他にも懐かしの機関車や車両の展示、鉄道部品の販売、こども制服撮影コーナー、西武線アプリのアンケートブース、西武鉄道や秩父鉄道のグッズ販売コーナーなどがあり、どのコーナーも多くの人で賑わっていました。

『銀河鉄道999』ラッピング仕様の3000系電車
会場内には機関車などの展示も
西武線アプリアンケートも実施 回答すると特典としてマスクをプレゼント
鉄道部品・用品販売コーナーも充実
お子さま制服撮影コーナー ブースの裏ではプリントされたLaviewなどの特急電車と合わせて記念撮影ができる
物販コーナーでは「西武秩父線開通50周年記念升」など新グッズも販売

またイベント中には西武秩父線を走るカナヘイラッピング車両、52席の至福、40000系S-trainの姿もあり、Laviewが通過する度に車両基地内のファンやスタッフが手を振り、乗客が手を振り返すといった光景も見られ、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。

イベント終了間際に撮影した52席の至福 通過直前には西武鉄道からのアナウンスもあった

秩父のグルメを9000系電車で堪能

11時からは「ちちぶ車両基地酒場 in 横瀬」がスタート。秩父地域のグルメやお酒が楽しめるということで、昨年は2,000人が訪れたというイベントですが、今年は藤﨑摠兵衛商店 長瀞蔵の日本酒、花咲山醸造所の横瀬産どぶろくなど初めて参戦するブランドもあるとのことで、こちらを楽しみにしていた電車・お酒好きの方もいらしたのではないでしょうか。

チケットは10枚綴りで3,000円

10枚綴り、あるいはバラ売りのチケットを購入し、各店舗で対象のフード・ドリンクと交換します(チケット複数枚と交換するフード・ドリンクもあり)。食事は会場の中央にある飲食(休憩)スペース用のテント、あるいは休憩用車両の中でいただく形になります。

その休憩用車両というのが……

準備中の様子
休憩用車両として使用される9000系電車

2016年1月から二代目の「L-train」として運行していた西武9000系9108編成、その中間車両。車内は提灯で装飾され、老若男女問わず長居したくなるような空間に仕立てられていました。

秩父の飯と酒が美味い

濃厚なホルモンの匂いがやみつきになる
チキンステーキ串はガーリックソースとネギ塩、お好みで
Instagramで有名な「炎のプリン」 頼めば目の前で直接焼いてもらえる
武甲酒造ではにごり生酒をいただいた お酒が苦手な記者でもすっと喉を通る
藤﨑摠兵衛商店 長瀞蔵の日本酒

長蛇の列に並んでいたら目の前で「みそぽてと」が売り切れたり、取材の終わりにちょっとラーメンでも……とチケットを買ったら目の前で売り切れてしまったりと悲しい出来事もありましたが、美味しい秩父グルメとお酒が楽しめたので細かいことは気にしない。電車とお祭りの雰囲気が好きなら仕事でなくとも訪れたいイベントですね。

記事/写真:一橋正浩

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