“超”発信型音楽番組ってナンダ? Shusui&曽根由希江に聞く bayfm「あしたの音楽」のキキドコロ

音楽プロデューサーのShusuiとシンガーソングライターの曽根由希江がお届け中の「あしたの音楽」。音楽の誕生するその瞬間・課程に立ち会う醍醐味を味わえる“超”発信型音楽番組です。

音楽プロデューサーのShusuiとシンガーソングライターの曽根由希江が、毎週日曜日20時30分にお届けしているbayfm「あしたの音楽」。新曲作りの様子をセキララに公開したり、ゲストミュージシャンと生セッションを行うなど、“超”発信型の音楽番組をめざしています。

11月2日(土)に行われる明海大学の学園祭「明海祭」に出演し、吹奏楽部、ジャズオーケストラ部とセッションを披露。翌3日(日)には、番組で制作した楽曲を収めた初のオリジナルアルバムのリリースが決定するなど、5年目に突入してますます勢いに乗る「あしたの音楽」のキキドコロに迫ります。

番組内で新曲&ジングルを制作

©bayfm

――「あしたの音楽」のキキドコロを教えてください。

Shusui この番組は“超”発信型の新しい音楽番組なんです。例えば、番組内で楽曲を制作して、その様子をすべて放送したり、スタジオにキーボードを持ち込んで、即興でジングルを作ったり。ミュージシャンの僕たちだからこそできる、音楽へのこだわりを体感してもらいたいです。

曽根 音楽を楽しみながら、真摯に向き合っているのが特徴ですね。決して堅苦しい感じではないし。しかも番組内で制作した楽曲、どれも本当にレベルが高くて。Shusuiさんって数々のヒット曲を生み出してきた“大先生”なのに、凄さを全く出さないんですよ。

Shusui いやいや、凄くないからね(笑)。あと、僕らは評論家じゃないから、マニアックな感じにはしたくなくて。番組で流す曲を決めるときでも、流行だけに流されることなく、その曲を僕たちが選んだ理由からその曲ができた背景まで、楽しくわかりやすく伝えていきたいんですよ。

曽根 トークも楽しんでほしいですね。ミュージシャンっていろんな感性を持った人がいて、なかには気難しい人もいるんだけど、私たちはやたら愛想がいい部類ですからね(笑)。Shusuiさんとは会話のテンポ感がバッチリで、音楽番組なんだけどくだらない話も結構多いから、誰にでも楽しんでもらえるんじゃないかな。

Shusui ゲストミュージシャンとの生セッションにも注目してもらいたいです。僕が楽曲を提供したKinki Kidsの堂本光一さんと「もう君以外愛せない」を、NEWSの増田貴久さん、手越祐也さんとテゴマスのデビューシングル「ミソスープ」を、山下智久さんと修二と彰の「青春アミーゴ」を一緒に歌ったり。また、山下達郎さんとはクリスマスソングのスタンダード「クリスマス・イブ」を、竹内まりやさんとは「いのちの歌」を一緒に演奏しました。

曽根 本当に感動的な瞬間でしたね。息を合わせて演奏すると、人間同士の距離感って急速に縮まるから不思議です。あと、音楽を愛する者同士だからこそできる、ゲストとのトークも楽しんでもらいたいですね。

“超”発信型の音楽番組を目指す

©bayfm

――「あしたの音楽」が目指す“超”発信型の音楽番組って、どういう番組ですか?

曽根 私たちから発信することを大事にしているんですよ。ラジオ番組って、リスナーからメッセージをもらって、それをテーマにトークをすることが多いんです。私がこれまでDJを担当してきた番組もそうだったし、私がラジオの好きなところでもある。けど、この番組をはじめるとき、あえてリスナーからのメッセージを募集するのを止めることにしたんです。

Shusui この番組にはコーナーがなく、生放送のときにたまにメールやtwitterでメッセージをもらうことはあるけど、それを紹介して終わるような番組にはしたくなかったんです。あくまでも僕たちから、プロのミュージシャンが音楽制作にかける思いや、その現場からのリアルな声を発信したいんです。

曽根 最初は不安もありました。ラジオの定番ともいえる作りとは真逆の方向ですからね。ただ、リスナーからの受信(メッセージ)ありきではないですが、リスナーの方を向いていることには変わりません。もちろん、リスナーが反応してくれることを信じていましたが、生放送やライブでの反応を見ると、すごく楽しんでくれていることがわかり、安心しました。

Shusui 番組に呼ぶゲストに対する考え方も、他の番組とは一線を画します。新曲をリリースしたタイミングでプロモーションのために出演するミュージシャンは多いですが、この番組ではそのタイミングはあえて外して声をかけているんです。だから、「最近どんな音楽聴いているの?」「休みの日は何してるの?」「最近、誰のライブに行った?」といった、ファンは知りたいんだけど、他の番組ではなかなか聴けないようなことにもドンドン突っ込んでいけるんです。

曽根 しかも、私たちとつながりのある方が出演してくれるから、はじめましての方ってほとんどいないんです。音楽が好きな者同士ですから、話が尽きないし。逆に、ゲストも私たちのことをよく知っているから、「ここでそれ言っちゃうの?」みたいなこともあるし(笑)

Shusuiはパッション派、曽根は慎重派

11月2日明海大学で行われた公開収録「明海大学 × bayfm あしたの音楽~Catch the Dream II~ Powered by 浦安キャンパス同窓会」リハーサルより©bayfm

――11月3日(日)に番組で制作した楽曲を収めた初のアルバム「bayfm あしたの音楽~LOVE OUR BAY, LOVE OUR FUTURE~」が発売されます。このアルバムにかける思いを聞かせてください。

曽根 アルバム作りはミュージシャンにとっていちばん興奮する時間なんです。いよいよ皆さんのもとにアルバムを届けられると思うと本当に嬉しかったし、ミックス、マスタリングと制作のプロセスを経る度にわくわく感が増してきました。音楽があると、未来(あした)は明るくなる。bayfmだからこそ、私たちだからこそ完成できた作品だと思います。

Shusui 番組がはじまったときから、コンスタントに作り続けてきた12曲が入った渾身の1枚です。ときに楽しみ、苦しみながら作ってきたので、どの曲も思い入れたっぷりです。アルバムを聴き終わった後に「音楽っていいなぁ」「あしたからまたがんばろう!」と感じてもらえるような作品に仕上がったと思います。最後にちょっとしたおまけ的なしかけもあるので、最後までCDを止めずにじっくり楽しんでください。

曽根 楽曲制作では、お互いの性格の違いが出てよかったですね。Shusuiさんってすごく頭がキレるんですけど、実は勢い重視のパッション派。逆に私は慎重派。考えすぎて進めなくなったら、Shusuiさんが引っ張ってくれるんです。

Shusui 楽曲制作は似た者同士ではダメなんです。性格が違う方が、実はうまくいくことが多いんです。

――全12曲の収録曲の中で、おすすめ曲は何ですか?

Shusui まずは「LOVE OUR BAY」ですね。bayfmのステーションメッセージを曲のタイトルにした、この番組のテーマソングです。生放送やライブでは必ず披露します。次に「LOVE OUR FUTURE」。国内外のアーティストにボランティアで参加してもらった、熊本地震のチャリティーソングです。今年の台風15号と19号の被害にあった方々への応援歌でもあります。最後に「CATCH THE DREAM」。初の3時間特番で偶然生まれた曲で、最初はジングルのような短いメロディーでした。ここから試行錯誤しながらひとつの楽曲に創り上げました。公開収録時にリスナーにコーラス参加してもらった、大切なナンバーです。

曽根 どれも好きすぎて選ぶのが本気で難しいな(笑)。「LOVE OUR BAY」は私の人生の分岐点につながっている、すごく特別な曲です。「あけぼの学園」は聴いていてたまに自分でも泣きそうになるくらい、やさしさにあふれた曲です。ここまで純粋で素直な曲って書けそうで書けなくて、とても気に入っています。バラード曲の「薬指の約束」は、和風でノスタルジックなサウンドがしっくりくるんです。

学園祭に向けて新曲を書き下ろし

新作披露のため、明海大学では学生とのリハーサルも重ねられた。

――明海大学の学園祭「明海祭」への出演は、今年で2回目になります。どのようなきっかけで、明海祭に出演するようになったのですか?

曽根 ドライブ中にたまたまbayfmを流していた明海大学のOB会長が、「CATCH THE DREAM」を聴いて感銘を受けたようです。「夢をつかむって、うちの大学にピッタリじゃん!」と。それで、OB会長からbayfmに明海大の学生とコラボできないか相談されたことが、明海大学とつながったきっかけになります。

Shusui アルバムにも収録している「あしたも明後日も」という曲は、明海祭で吹奏楽部とジャズオーケストラ部の学生とセッションするために書き下ろした曲なんです。

曽根 去年の学園祭ではじめて学生とセッションしたんですけど、最初はちょっと緊張している様子でしたね。けど、演奏が終わったときの達成感のある表情がとても印象的で、青春のまぶしさというか、私も学生時代のことを思い出してしまいました。

Shusui 僕は東京音楽大学で客員教授を務めていて、音楽を目指す学生と日頃から触れ合っているんだけど、そんな僕にとっても明海祭でのセッションは刺激的でした。僕のスタンスとしては、プロが相手だろうと、学生だろうと変わらなくて、「下手でもいいじゃん! 一緒に楽しくやろうよ!」なんです。

曽根 shusuiさんって本当に誰に対しても変わらないんですよ。

Shusui 超真剣に楽しんでるからね。僕らが日常を楽しむように、音楽作りやラジオを楽しんでいる様子を皆さんに感じとってもらえると、嬉しいですね。

構成:柴山高宏(スリーライト)

撮影協力:ホテル エミオン 東京ベイ「ララ イタリアーナ」

音楽にトコトンこだわりながら放送5年目を迎えたニュータイプの音楽番組から、番組初のオリジナルアルバムをリリース!

番組初のオリジナルアルバム bayfm あしたの音楽~LOVE OUR BAY, LOVE OUR FUTURE~©bayfm

そんな音楽にトコトンこだわりながら放送5年目を迎えたニュータイプの音楽番組から、番組初のオリジナルアルバム「bayfm あしたの音楽~LOVE OUR BAY, LOVE OUR FUTURE~」のリリースが決定!

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あしたの音楽

放送局:bayfm78

放送日時:毎週日曜 20時30分~21時00分

出演者:Shusui、曽根由希江

公式Twitter

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※放送情報は変更となる場合があります。

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