【プレミア12】かつての「日本キラー」活躍、韓国選手が好成績 C組で躍動した選手は?

オープニングラウンドを3連勝で飾った韓国代表【写真:Getty Images】

A組とは真逆の投高打低、キューバが敗退したC組の個人成績は?

 プレミア12のオープニングラウンドが終わった。このタイミングで各チームの成績を見ていこう。3グループで行われたが、投打のバランスがグループによって大きく異なるので、グループごとに見ていく。

【グループC】
チーム勝敗と得失点差、チーム防御率、打率、本塁打。※はスーパーラウンド進出。

韓国 3勝0敗 14得1失 防御率0.33 打率.255 本0 ※
オーストラリア 1勝2敗 5得10失 防御率2.36 打率.130 本1 ※
カナダ 1勝2敗 5得6失 防御率2.08 打率.146 本0
キューバ 1勝2敗 3得12失 防御率4.00 打率.163 本0

 打高投低だったグループAとは対照的にわずか1本塁打と、投高打低だった。韓国はわずか1失点で危なげなく勝ち抜け。残る3チームが1勝2敗で並んだが、TQB(Total Quality Balance、チーム[得点/攻撃イニング]- [失点/守備イニング])の差でオーストラリアが勝ち抜いた。TQBはオーストラリアが+0.0635、カナダが+0.0458、キューバが-0.1024だった。

○打撃10傑。規定打席は10。

1 Y・サモン(キューバ)10打5安0本1点0盗 率.500
2 イ・ジョンフ(韓国)9打4安0本2点0盗 率.444
2 キム・ヒョンス(韓国)9打4安0本2点0盗 率.444
4 R・グレンディニング(オーストラリア)8打3安0本1点0盗 率.375
5 E・ウッド(カナダ)9打3安0本0点0盗 率.333
6 R・サントス(キューバ)11打3安0本0点1盗 率.273
6 L・ウェード(オーストラリア)11打3安0本3点0盗 率.273
6 ミン・ビョンホン(韓国)11打3安0本1点1盗 率.273
9 T・ケネリー(オーストラリア)12打3安1本1点0盗 率.250
9 R・トッソー二(カナダ)8打2安0本2点0盗 率.250
9 キム・ジェファン(韓国)8打2安0本3点0盗 率.250
9 パク・ミンウ(韓国)8打2安0本1点2盗 率.250

 首位打者のヨルダニス・サモンは、キューバ国内リーグのキャリア18年、38歳の超ベテラン。2位のイ・ジョンフは「韓国のイチロー」といわれたイ・ジョンボムの息子。父が中日在籍中に生まれたので名古屋生まれ。キム・ヒョンスはMLB帰りの好打者だ。グループCでは本塁打はケネリーの1本だけ。打点はウェードとキム・ジェファンの3が最多だった。

2008年の北京五輪で日本を敗退させた「日本キラー」が活躍

○投手10傑。3回以上。

1 P・オーモン(カナダ)1勝0敗 8回 9K 防御率0.00
1 キム・グァンヒョン(韓国)1勝0敗 6回 7K 防御率0.00
1 ヤン・ヒョンジョン(韓国)1勝0敗 6回 10K 防御率0.00
1 S・ケント(オーストラリア)0勝0敗 5回1/3 7K 防御率0.00
1 パク・チョンフン(韓国)0勝0敗 4回 2K 防御率0.00
1 P・モイラン(オーストラリア)0勝0敗 3回 3K 防御率0.00
7 B・ディクソン(カナダ)0勝0敗 6回 7K 防御率1.50
8 F・アルバレス(キューバ)0勝0敗 5回1/3 3K 防御率1.69
8 C・ビエラ(キューバ)0勝1敗 5回1/3 7K 防御率1.69
10 R・ザストリズニー(カナダ)0勝1敗 5回1/3 7K 防御率3.38
10 L・ブランコ(キューバ)0勝0敗 5回1/3 7K 防御率3.38

 フィリップ・オーモンはフィリーズで救援投手として活躍した元メジャーリーガー。キューバ戦で8回を零封した。キム・グァンヒョンは、2008年の北京五輪で日本を準決勝で敗退させ「日本キラー」の異名をとった左腕。昨年復活し、今季も大活躍した。ヤン・ヒョンジョンは起亜タイガースのエースだ。C組最多の10奪三振を記録している。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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