「庶務行員・多加賀主水」高橋克典×夏菜を直撃!「昭和の2時間ドラマを踏襲しているドラマ。リラックスして見てほしい」

「庶務行員・多加賀主水」高橋克典×夏菜を直撃!「昭和の2時間ドラマを踏襲しているドラマ。リラックスして見てほしい」

高橋克典さんが銀行の雑用係に扮し、正義のために巨悪へ立ち向かうドラマ「庶務行員・多加賀主水」(テレビ朝日系)。2017年に「庶務行員・多加賀主水が許さない」が、今年2月には「庶務行員・多加賀主水が悪を断つ」が放送されました。今回の第3弾では、第七明和銀行に代々伝わる“頭取の手帳”を捜していた総務部長・神無月(神保悟志)が何者かに襲われます。秘書室長の新田宏冶(葛山信吾)から依頼を受けた多加賀主水(高橋)は生野香織(夏菜)と共に手帳を捜し、隠された謎を解き明かしていきます。11月17日の最新作の放送を前に、高橋さんと、相棒を務める夏菜さんを直撃取材。ぜひ、最後までお楽しみください。

──今回第3弾ですが、どんなところに力を入れられましたか?

高橋

「説明です(笑)」(キッパリ)

夏菜

「私も同じことを言おうと思ってました(笑)。セリフの中に状況説明が結構多かったので、どれだけ分かりやすくナチュラルに聞こえるように伝えられるかが、私の中でテーマになっていましたね。直前まで克典さんは(監督や制作の)皆さんと相談してくださっていて…。私はそれを聞いて『はい! やります!』ってやるスタイルでしたね(笑)。それがあったからこそのパート3でしたよね?」

高橋

「そうですね。すごく勉強になりました」

──それは、実際に現場でやってみて変えるんでしょうか?

高橋

「それもありますね」

夏菜

「家で考えても、どこを伝えたいのかをちゃんと確認しながら変えなきゃいけないから、当日に変更することが多かったですね。つじつまが合わなくなっちゃうから、自分一人でやるわけにもいかないので…」

──そのような現場での作業で大変なことは、どの部分かお聞きしてもいいですか?

夏菜

「自分が何を言っているのか分からなくなることはあります(笑)」

高橋

「脚本の方がやりたいこともありますから、そこを残して変えようとするとリズム感が悪かったりして…」

夏菜

「文字にして読むのは平気なんですけど、言葉に出してみると『お?』って引っ掛かるところがありますね」

高橋

「だからこそ、どう映像になっているのかが楽しみですね」

──今お話を聞いていてお二人の空気感が温かくてすてきだなと思ったのですが、コンビネーションはいかがでしょう?

夏菜

「克典さんは、私のデビュー作で先生役だったんです。13年くらい前に。私から見た克典さんはいつまでもかっこよくて、師匠であり、お兄さんであり…。安心できる存在なんです。この作品は3作目で、その前にも何回か共演させていただいているんですけど、勝手に相棒をやらせていただいている感じがしています(笑)。リラックスしてやらせていただいています!」

高橋

「夏菜さんが芯になっていただいて…。安定感がありますからね。僕は周りでいろいろと頑張っていこうかなと(笑)」

──魅力がたくさんある作品だと思うのですが、お二人が思う、この作品の魅力はどんなところでしょうか。

高橋

「2時間枠がどんどんなくなっていっている中で、昭和の匂いのする2時間ドラマをあえて作っているところかなと思いますね。最終的にそうなっているといいなと思います」

夏菜

「昔ながらの、懐かしい感じのドラマになっているんじゃないかなと。成敗するシーンでの克典さんの殺陣(たて)もすごくて見どころの一つだし、“昔のヒーローもの感”がこの作品の良さじゃないかなと思っています」

──さて、ゲスト出演されている尾美としのりさんが面白い!という話を伺ったのですが…。

夏菜

「尾美さんは役を引っ張ってそのまま続けるんですよ。大広間のシーンで…。(高橋さんに向かって)ありましたよね? なんだっけ…」

高橋

「(撮影が)ちょっと前のことだからね」

夏菜

「ですよね。具体的にはちょっと忘れちゃったんですけど、エキストラの方に面白いツッコミをしていることとかありました!」

高橋

「アドリブで会話していたりしてましたよ。まあ、俳優“尾美としのり”ですからね」

夏菜

「すごいですよね」

高橋

「絶対的な安定感があるよね」

──視聴者の方にはぜひ、尾美さんの演技にも注目して見ていただきたいですね。では最後に、楽しみにしてくださっている方に見どころをお願いします!

高橋

「王道の2時間もの、昔からある昭和の2時間ドラマを踏襲しているドラマだと思うので、リラックスして見てもらえたらいいかなと思います。『あー、もう最近なくなっちゃったな』という寂しさを持っていた方々には、和んで見ていただけるものになっているかなと思います」

夏菜

「最初の1時間半くらいは銀行の裏側が見えて、初めて知ることとかたくさんあってモヤモヤするかと思うんですが…最後に克典さんの殺陣で悪を全部ぶった切ってくれると思うので(笑)、そこをぜひ楽しみに見ていただきたいなと思います!」

──お2人とも、ありがとうございました!

【プロフィール】


高橋克典(たかはし かつのり)
1964年12月15日生まれ。神奈川県出身。93年に歌手デビュー後、俳優業を始める。「サラリーマン金太郎」(TBS系)、「特命係長 只野仁」「広域警察」(ともにテレビ朝日系)、「後妻業」(フジテレビ系)、映画 「アウトレイジ ビヨンド」「誘拐ラプソディー」など数々のドラマや映画に出演。2020年には、大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)が控えている。

夏菜(なつな)
1989年5月23日生まれ。埼玉県出身。2006年「ガチバカ!」(TBS系)に生徒役でレギュラー出演して女優デビュー。その後、 連続テレビ小説「純と愛」(NHK)、「仮面ティーチャー」(日本テレビ系)、「ホテルコンシェルジュ」(TBS系)、映画「GANTZ」「鋼の錬金術師」など数々のドラマや映画に出演。現在、「リカ」(フジテレビ系)が放送中。

【番組情報】


「ドラマスペシャル 庶務行員・多加賀主水」
テレビ朝日系
11月17日 午後9:00~11:05

多加賀主水(高橋克典)と事務課の生野香織(夏菜)は、高田稲荷神社の裏手で怪しい人影が走り去るのを目撃。駆け付けると、本店の総務部長・神無月隆三(神保悟志)が何者かに後頭部を強打され倒れこんでいた。神無月が意識不明で運び込まれたことを知り、急いで病院にやって来た秘書室長・新田宏冶(葛山信吾)は、神無月が第七明和銀行に伝わる“頭取の手帳”を捜していたと言う。実は、第七明和には歴代頭取の間で受け継がれてきた1冊の手帳が存在したが、半年前に何者かに盗まれた上、3カ月前には本店人事部の行員が「すべては頭取の手帳のせいだ」というメールを残して謎の自殺を遂げたのだ。うわさでは、手帳には銀行の根幹を揺るがしかねない重大な不祥事が数々記されているらしく…。

テレビ朝日担当/Y・O
撮影/中越春樹

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