台風被害の宮城・丸森の農家嘆き

「原発事故の次は水害」

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台風19号で被害を受けた竹林について説明する八島哲郎さん=10月30日、宮城県丸森町

 台風19号で被害を受けた宮城県丸森町は約50、60キロ離れた東京電力福島第1原発の事故で、基準値を超える放射性セシウムが検出されたタケノコが一時出荷停止になったほか、安全な農産物も風評被害を受けた。事故からの復興途上で起きた今回の水害。「ここまでやってきたのに」。生産者らの落胆は大きい。

 同町の耕野地区はタケノコの名産地だが、阿武隈川の氾濫で多くの竹が倒れた。農家の八島哲郎さん(57)は「うちの竹林は約3割が駄目になった」と話す。

 原発事故で地区のタケノコは出荷制限を受けた。解除後、出荷量は徐々に増加。来年は豊作が期待されていたことも悔しさに輪を掛けた。