トリニータ、鮮やか逆転 G大阪に競り勝つ【大分県】

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【大分―G大阪】後半19分、勝ち越しゴールを決める大分のDF岩田(29)=大分市の昭和電工ドーム大分
後半19分、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ大分のDF岩田(左から2人目)ら
前半39分、同点ゴールを決める大分FW三平(右から2人目)

 明治安田J1第31節最終日(10日・昭和電工ドーム大分ほか=3試合)大分は大分市の昭和電工ドーム大分でG大阪と対戦し、2―1で勝った。通算成績は12勝10分け9敗の勝ち点46、順位は7位に浮上した。

 最下位磐田の16位以下が確定した。

 大分の次の試合はリーグ第32節の23日午後2時から、静岡県のIAIスタジアム日本平で清水と対戦する。

 【大分2―1G大阪評】大分は先制されたが、2点を奪って逆転し、勝ち点3を得た。

 大分は前半11分、相手の速攻からFW宇佐美に決められて先制された。同39分、DF岩田のクロスを中央のFW三平が右足で合わせて同点に追いついた。

 後半は互いに攻め合う中、同19分にCKからDF岩田がゴールを決め、そのまま逃げ切った。

〇「超攻撃的DF」岩田が持ち味

 大分は鮮やかな逆転勝ちで目標に掲げた勝ち点45をクリアした。リーグ戦では、約4カ月ぶりとなる本拠地での勝ち星をつかみ、片野坂知宏監督は「久しぶりの昭和電工ドーム大分での勝利。最後まで戦った選手とサポーターのおかげ」と感謝した。

 前節のFC東京戦に続いて早い時間帯に先制されたが、ここで輝いたのは東京五輪世代の日本代表に選出されたDF岩田智輝。前半39分、「相手が止まっていたのでチャンスだった」と、FKを素早く再開し、右サイドを駆け上がってクロス。中央のFW三平和司に鋭く合わせて同点弾を演出した。

 後半もDFとは思えない果敢な攻め上がりで攻撃を活性化。同19分に右CKからFWオナイウ阿道が落とした球を右足でねじ込んで奪った決勝点は、DFながら今季4点目。終盤には前線まで上がってミドルシュートを放つなど、終始攻撃の起点になった。

 センターバックとしては上背はないが、J1のFW相手でも当たり負けしない屈強なフィジカルと物おじしない性格が魅力。さらに守備の選手でありながら、日頃からゴールを意識する「超攻撃的」な姿勢がチームに刺激を与え、この日も勝利の原動力になった。

 今後は現時点のほぼベストメンバーをそろえたU―22日本代表に合流し、17日にコロンビアとの親善試合に臨む。「リーグ戦はさらに上位を目指し、代表では大分でやっていることを見せたい」。勢いに乗る22歳が躍動すれば新たに掲げた勝ち点50を導き、代表でも躍動することで自身が目標とする東京五輪出場が近づくはずだ。

〇献身オナイウ、全得点に絡む

 日本代表に初招集されたFWオナイウ阿道が全得点に絡む献身的なプレーで勝利に貢献した。

 チームは早い時間帯に失点し、嫌な空気も漂った。だが前半39分、FKからのリスタートに素早く反応してボールをつないだことが同点ゴールにつながった。さらに「相対する選手には負けない」と後半19分、CKからのボールにゴール前で相手に競り勝ち、DF岩田智輝の勝ち越しゴールをアシストした。

 リーグ前半で10得点とゴールを量産したが、8月中旬以降は無得点が続いている。「自信がなさそうなプレーをすると味方に伝わる」と、最大の武器でもある身体能力の高さを生かすことを心掛け、伸び伸びとプレーしたことが、ホーム戦の逆転勝利を呼び込んだ。

 19日には初めて臨むベネズエラ代表との国際親善試合(パナソニックスタジアム吹田)が控えている。「良かった部分は継続し、悪かった部分は反省して臨む」と抱負。その上で「代表に求められるプレーをし、得点をすることでしっかりアピールしたい」と誓った。

〇90分間集中切らさず

 大分トリニータ・片野坂知宏監督の話 先制されて非常に厳しい展開になったが、選手が90分間集中を切らさず、相手を上回る戦いをしてくれた。3点目を取れるチャンスがあったので、しっかり取れるように練習していかないといけない。

 FW三平和司の話 先制されたが、チームが一つになって戦って勝ち点3を取れた。(同点ゴールは)相手の隙をうまく突くことができた。シュートもいいコースでよかった。