大学入試の記述式問題中止を求め、立憲民主党が議員立法を登録

大学入学共通テストへの記述式問題導入で、立憲民主党は国会内で政調審議会を開き、記述式問題の導入中止を求める共同会派議員立法を法案登録することを決めた。今後、国民民主党、共産党、社民党の野党各党などと協議を進め、早い段階で法案を提出したい考え。

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立憲民主党によると、議員立法は記述式問題の導入に採点の不透明さや採点者の専門性欠如などが指摘されているうえ、受験生の自己採点が困難になり、第一段階選抜での足切りが増えるといわれていることを考慮、大学入学共通テストをマークシート方式の試験として実施することを法に定める内容としている。記述式問題は知識偏重の選抜方式からの脱却を目指し、国語と数学で出題される。国語は長いもので80~120字程度の文章を書く問題が3問出される予定で、数学は「数学Ⅰ」から数式などを書く問題が3問ある。しかし、限られた短い日程で数十万人もの大量の答案をどう公平に採点するのか、民間事業者であるベネッセ・コーポレーションの関連会社が雇用するアルバイトに公正な判断ができるのかなど疑問が噴出し、国会で野党側が中止や延期を求めて論戦が続いている。国会外でも、"入試改革"を考える予備校講師の会が文部科学省に記述式問題導入の中止を提言する緊急声明を提出するなど、波紋が急速に広がっている。参考:

【立憲民主党】大学入学共通テストでの記述式試験導入を中止することとする議員立法を登録

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