平和推進へ「命と暮らし大切に」 長崎純心大の国武さん講演

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 日本近現代史を専門とする長崎純心大の国武雅子非常勤講師が9日、「女性の被爆体験と平和運動」と題し、長崎市興善町の市立図書館で講演した。平和な社会を推進するには、男性中心の社会で続いてきた軍事力や生産性を重視する価値観を乗り越え、女性たちが育んできた「命と暮らしを大切にする思想」が重要だと指摘した。
 全国の研究者や主婦などでつくる「地域女性史研究会」(折井美耶子代表)が年2~3回、各地で開いている例会の一環。長崎では初めて開き「戦争と原爆と長崎の女たち」をテーマに3人が講演し、県内外から約50人が参加した。
 国武さんは、長崎市婦人会の初代会長で市議、県議を務めた小林ヒロ(1898~1985年)と、長崎を代表する被爆詩人・福田須磨子(1922~74年)のいずれも被爆者で反核平和を訴えた2人の思いと行動を紹介。「被爆者の言葉は重みがある。どう受け継ぐかが大事だ」と述べた。
 1981年に被爆地の長崎と広島を訪れ核兵器廃絶を訴えたローマ法王ヨハネ・パウロ2世や、戦時中の女子学生の暮らしに関する講演もあった。