ぶどう畑のひとりごと 第20回目

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10月は気温の上下が激しい時期になり、観測史上初の夏日を記録するなど、汗ばむような陽気になることもあれば、朝晩は暖房が必要なほど冷え込むことも多くなってきました。生活するうえでは体調を整えるのも難しい季節だったのではないでしょうか。

この時期のぶどうはゆっくり糖度が上がっていくとても大事な時期です。良いワインは良いぶどうから。と言われるように、単純に美味しいワインは、健全なぶどうからできます。
収穫までの最終段階は、雨が多いと病果(カビなどのぶどうに悪さする病気の果実)が増え、一粒一粒取り外していかなければなりません。病果が増えるかどうかは、天候と気温にかかっています。

ぶどうの一大産地の余市や、南空知では9~10月の雨の多さで病果が広がったようです。歌志内の畑はやや気温が低く、病果の影響が最小限で済みました。最小限といえども油断は禁物で、何度も全てのぶどうの房を見回り、一粒一粒病果を見つけては取り外す作業を続けています。その成果もあり、実を付けたぶどうたちはとても良い状態で徐々に熟しています。しかし、10月14日の朝に、この時期としては比較的強い霜が降りました。霜の影響がどこまで出るのか、ここから先は予断を許さない状況が続きます。
全てはできる限りより良い品質のぶどうを収穫するために、しっかり手当てをしていきます。皆さんがこの記事を読まれている頃には初収穫の結果が出ているでしょう。

〈栽培技術員遠藤〉