長津田80年、地域の歩み振り返る 17日にイベント

養蚕が盛んだった1953年頃の長津田地区

 今年は緑区が港北区から分区して50年、「港北区長津田町」が誕生して80年。節目を記念し、長津田の歴史と文化を伝えるイベント「長老に聞く長津田の80年~そして未来へ」が17日、緑区長津田のみどりアートパーク(緑区民文化センター)で開かれる。住民らが地域の歩みを振り返り、将来を語る。

 人口わずか2千人ほどの農村地帯だった80年前から、4万人を超えるベッドタウンに成長した長津田地区。「街の歴史を知ることで愛着を持ってもらおう」と、地元・田奈中学校の卒業生が実行委員会をつくり、準備を進めてきた。

 第1部はホールの舞台上に1950年頃の田奈中の教室を再現し、当時の卒業生が生徒役となり学校生活や子供の遊び、食事、街の変化などを語る。舞台のスクリーンには長津田地区の80年間を撮影した貴重な写真をスライド上映する。

 第2部では若い世代から寄せられたアンケートを基に、長津田の将来像について意見交換する。

 実行委の岡部豊事務局長は「世代交代が進み、今が昔のことを知る最後のチャンス。地域に興味を持つことで自治会活動などに参加するきっかけになれば」と期待している。

 午後1時半~3時半。入場無料。先着330人。問い合わせは、岡部事務局長電話045(921)9780。

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