イベント情報オープンデータ化の試み 川崎市、集客に期待

「ご近所SNSマチマチ」に掲載されている川崎市のイベント情報

 川崎市は、「かわさきイベントアプリ」に掲載されている市内のイベント情報をオープンデータ化し、他の民間サイトに提供する試みを進めている。発信力を高めることが目的で、既に二つの民間サイトが活用を開始。12月下旬にも新たに2サイトが加わる予定だ。

 同アプリは行政と民間の隔てなく、市内のさまざまなイベント情報を網羅して発信。登録する民間団体は現在約190に上る。情報量の多さに着目し、民間サイト「イッツコム」と「ご近所SNSマチマチ」が10月15日から、オープンデータの活用に乗り出した。

 イッツコムのサイトでは「学び・講座」「遊び」「音楽」などカテゴリー別にイベントの情報を選択できるほか、地域別でも選ぶことができる。マチマチでは、市全体や区ごと、電車の路線・駅別にイベント情報を閲覧できる。

 「活用してくれる民間サイトを増やし、市外からも川崎のイベントに足を運んでもらいたい」と語るのは市の担当者。12月下旬からは国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」と、出産から育児までを支援する子育て支援アプリの「母子モ」も活用を予定しており、「発信力が高まれば、集まる情報も増える。相乗効果を高めていきたい」としている。

© 株式会社神奈川新聞社