ナショナルズからFAのレンドン アレナード級の大型契約は困難か

GM会議が開催される今週から、いよいよオフシーズンの移籍市場の動きが本格化することが予想されている。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは、今オフの移籍市場において最も人材が充実しているエリアの1つに三塁手を挙げており、ナ・リーグMVP候補となっているアンソニー・レンドンは、周囲が予想するような超大型契約を得られない可能性もありそうだ。

球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたナショナルズの主砲として、ナ・リーグ打点王に輝く素晴らしい活躍を見せたレンドンは、今オフのフリーエージェント市場において最高の野手であると評価されている。総額2億ドルを超えるような超大型契約も予想されており、フェインサンドはレンドン獲得候補として、ナショナルズのほか、レンジャーズ、フィリーズ、ブレーブス、エンゼルスの名前を挙げている。

しかし、今季のフリーエージェント市場は三塁手が人材豊富であり、レンドン獲得に失敗したとしても、ジョシュ・ドナルドソンやマイク・ムスターカスを「プランB」として獲得することができる。よって、レンドン獲得を目指す球団は、必要以上の好条件を提示しない可能性もあり、レンドン自身が期待するほどの超大型契約を得られない可能性もある、と指摘する声もある。

レンドンが得るであろう契約を語る際に、よく比較対象として挙げられるのが、今春ノーラン・アレナード(ロッキーズ)が得た8年2億6000万ドルの超大型契約だが、三塁手が人材豊富であるという事情により、レンドンがこれを上回る、またはこれに匹敵する契約を得るのは難しいと見られている。三塁手の補強を目指す球団のなかには、レンドンに必要以上の好条件を提示せず、ドナルドソンやムスターカスにターゲットを変更する球団も現れるだろう。場合によっては、レンドンよりも手頃な契約で獲得できるドナルドソンやムスターカスが、レンドン以上に人気を集めるような展開となるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.