フェルナンド・アロンソ、ラリーレイド参戦3戦目で初表彰台。2020年ダカールへ順調な仕上がり

 2020年1月のダカールラリーにTOYOTA GAZOO Racingから参戦するフェルナンド・アロンソが、同大会に向けた最終調整の場として参戦した『アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリー』で総合3位表彰台を獲得した。

 アロンソが参戦したアル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリーは、2020年ダカールラリーと同じくサウジアラビア国内で行われたイベント。広大な砂漠や砂利道、岩場などバラエティに富んだコースで争われた。

 アロンソは同郷スペイン出身のマルク・コマともにダカールラリー参戦用のトヨタ・ハイラックスで参戦。不慣れな路面でベテランラリードライバーと渡り合うこととなったが、前半2ステージを終えた時点で首位と7分35秒差の総合4番手につける。

 続く約180kmのステージ3をステージ1位と17秒差のステージ3位で走り切ると、最終日前夜に上位車両が1台リタイアしたことでポディウム圏内に浮上した。

 迎えた最終日はロードブックの不備などによりタイムを失ったものの、ポジションを守りきってフィニッシュ。クロスカントリーデビュー3戦目で表彰台に登った。

 なお、優勝したのは同じトヨタ・ハイラックスを操ったヤジード・アル-ラジ。途中3度のパンクやパワーステアリングトラブルに見舞われながらの優勝だった。

「最終ステージは岩で覆われ、ナビゲーションも難しい、難ステージだった。しかし、大きなトラブルに見舞われることもなく、このステージを3位で走り切ったことで、総合結果も3位表彰台という、とてもいい内容でフィニッシュできた」とアロンソ。

「僕にとって、ラリーレイド初の表彰台獲得を果たすことができて、とてもうれしいよ。サウジアラビアでのこの4日間は素晴らしい経験だった」

 今後、アロンソとコマはプライベートテストを繰り返し、2020年1月5日に開幕するダカールラリーに備えることになる。

2020年ダカールラリーを見据え、サウジアラビア国内クロスカントリーラリーに参戦したフェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソがドライブしたダカールラリー参戦用のトヨタ・ハイラックス
アル・ウラ・ネオム・クロスカントリーラリーの表彰台

© 株式会社三栄