ジャイアンツの新GMが決定 カブスGM補佐のハリスが就任

ジャイアンツは、今週スタートするGM会議を前に、空席となっていたGMを決定した。日本時間11月11日、ジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長は、自軍のGMとしてカブスでGM補佐を務めていたスコット・ハリスを採用したことを発表。ジャイアンツは今後、ザイディ&ハリスの体制で移籍市場での戦力補強を進めていくことになる。

ハリスは7年間カブスに在籍し、直近2年間はGM補佐としてセオ・エプスタイン野球部門社長やジェッド・ホイヤーGMのサポートを行ってきた。戦力補強や選手との契約交渉、選手の査定のほか、選手育成部門の管理や調査、年俸調停への対応、予算戦略や予算計画など、様々な経験を有しており、今後はその経験をジャイアンツのGMとして生かしていくことになる。ザイディは「スコットの才能を我々の組織で活用できるのが楽しみだ」とハリスの加入を歓迎。ザイディは、ジャイアンツの野球部門社長に就任したあと、GMを置いていなかったが、チーム再建を進めるために自身の「右腕」となり得る人物をチームに加えたい意向を示していた。

ハリスは「素晴らしい伝統があり、熱心なファンがいるジャイアンツに加わることができて、とても光栄で、感謝しています」と喜びのコメントを発表。「ジャイアンツのファンとサンフランシスコの街に、次の優勝をもたらす機会を得ることができて恐縮です。ファーハンを筆頭としたジャイアンツのファミリーのみなさんと一緒に働くのがとても楽しみです」と自身初のGM業に意欲を見せた。

ジャイアンツはGM探しと監督探しを並行して進めており、今後は今季限りで退任したブルース・ボウチーに代わる新監督探しを進めていくことになる。現在、候補者はフィリーズ前監督のゲーブ・キャプラー、アストロズ・ベンチコーチのジョー・エスパーダ、レイズ・ベンチコーチのマット・クアトラーロに絞られたことが報じられており、近日中にも決着するものと見られる。2010年代に3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げたジャイアンツは、新GM&新監督のもとで、次なる黄金期に向けて新たなスタートを切る。

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