忠臣蔵にちなんだ作品を集めた企画展「御存(ごぞん)じ!! 忠臣蔵」が9日、神奈川県秦野市平沢の市立図書館内「はだの浮世絵ギャラリー」で始まった。1702(元禄15)年12月の赤穂浪士討ち入りに合わせた企画で、江戸から明治時代にかけて描かれた浮世絵38点が並ぶ。来年1月19日まで。
討ち入り事件を元にして、歌舞伎の題材とされた「仮名手本忠臣蔵」の登場人物を描いた作品を多く展示。浮世絵師・歌川国貞(三代豊国)が物語で活躍する桃井若狭之助を描いた「忠臣蔵銘々伝 高師直 桃井若狭之助」、歌舞伎役者・市川団十郎が大星由良之助に扮(ふん)する姿を豊原国周が描いた「市川団十郎演芸百番 大星由良之助」などの役者絵も紹介されている。
討ち入りに向かう浪士を捉えた歌川広重の「忠臣蔵 十一段目 一 夜打押寄」も並び、事件が起きた夜の様子を伝えている。
市文化振興課の担当者は「忠臣蔵の物語を色使いとともに楽しみ、映画などとも見比べてほしい」と話している。午前9時~午後7時(火曜、祝日は5時まで)。15日と12月13日の午後2時から職員が作品を解説する。月曜(今月18日は午後5時まで開室)と今月20日から12月2日、12月29日から来年1月3日、14日、15日は休室。問い合わせは、同課電話0463(86)6309。