『ターミネーター:ニュー・フェイト』マッケンジー・デイヴィス×ナタリア・レイエス×ガブリエル・ルナ来日インタビュー

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11月8日より公開され現在大ヒット中のアクション超大作『ターミネーター:ニュー・フェイト』。公開前の11月6日に豪華絢爛なジャパンプレミアが開催され、キャスト一行が揃って来日。今回、メインキャストとして出演したマッケンジー・デイヴィス×ナタリア・レイエス×ガブリエル・ルナのインタビューをお届けしよう。

撮影:大西基

6か月間のハードな撮影を生き延びることが最大のミッションでした(笑)

──それぞれ役作りのために準備されたことや撮影で大変だったことなどを教えて頂けますか。

マッケンジー「ウエイトトレーニングで体を鍛えるのはそれほど大変ではなかったんですけど、私が演じたグレースは手術を受けて強化型スーパー・ソルジャーに改造されていますから、スタントマンのように優雅なアクションができなければいけませんでした。そこまでの道のりはとっても険しくハードな挑戦でしたね。だってヘマをするスーパー・ソルジャーなんていないじゃないですか(笑)」

ナタリア「私はとにかく6ヶ月間のハードな撮影を生き延びるための体作りをすることが最大のミッションでした(笑)。クランクインの1ヶ月半前から武器の扱い方や水中での撮影に備えたトレーニングをやりましたし、撮影が始まってからも初めての挑戦だらけで想像以上にハードな現場でした。一番辛かったのは、朝の6時から12時間以上に渡って撮影する日が何日か続いて、しかも水中のシーンだったからずっとビショビショで(笑)。その時はさすがに“わたし死ぬんじゃないかしら?”なんて思ったりしました(笑)。完成した今作を観て報われましたけどね」

命を狙われる女性ダニーを演じるナタリア(右)と彼女の守護者グレースを演じるマッケンジー(左)

ガブリエル「僕はクランクインまでの準備期間に毎日1時間半のウエイトトレーニングとスタントワークをして体作りをしていました。もちろん撮影期間中もウエイトトレーニングは欠かさなかったですし、武器の扱い方のトレーニングなんかもやりました。そういったトレーニングは全く苦にならなかったんですけど、唯一辛かったのが撮影現場の近くにあったジェラート屋さんに通えなかったこと。僕はジェラートが大好きなので、毎日そのお店を見ないようにして通り過ぎていたんですよ(笑)。あ、あとブダペストに美味しそうなドーナツ屋さんがあって、いつもなら12個ぐらい平気で食べられるのに我慢しなきゃいけなかったのも辛かったです(笑)」

ガブリエルは小さい頃からシュワルツェネッガーの大ファンだったそうだ

──ガブリエルさんは記者会見で最新型のターミネーターREV-9を演じるにあたり日本の文化的な要素を取り入れたとおっしゃっていましたね。

ガブリエル「以前、演出家の鈴木忠志さんという方が提唱する演技技法を学んだことがあって、REV-9はその技法を取り入れながら演じたんです。鈴木さんの教えを僕なりに解釈してお話しすると、“感情というものは脳で考えるものではなく肉体的なものである”というものがありまして、それはつまりREV-9の静を表現することも大事だということなんです。弓を放つ前の弦のような緊張感を持ち、エネルギーを溜め込んでいるように見せることで観客に興味を持ってもらえるように意識しながら演じていました。あと小池一夫さんの『子連れ狼』のお芝居からもインスピレーションを受けていますし、日本映画の侍が刀で戦う時の無駄のない動きも参考にして演じました」

ガブリエルはREV-9の動きに日本のサムライを手本にしたという

ティム・ミラー監督は上下関係が全くない素晴らしい現場を作ってくれました

──ナタリアさんは物語が進むにつれて少しずつ強くなっていくダニーの変化を見せるために、どんなことを意識されましたか?

ナタリア「ダニーと私はどこかリンクする部分があったので、彼女の心情や変化を表現するのはそんなに難しいことではなかったです。どこがリンクしたかというと、私にとって今作は初めてのハリウッド大作で、しかも長年愛されてきたシリーズの続編でもあります。そこに飛び込んでいって新しい世界を理解して学んでいくというのは、ダニーに起きる突然の状況の変化と似ているように思うんです。私もダニーも飛び込んだ世界で新しい強さや自信を身につけていくので、すごくリンクしていたんじゃないかなと思います」

──マッケンジーさんは強化型兵士のグレースの人間性をどのように表現するかで悩まれたことはあったのでしょうか?

マッケンジー「いえ、グレースの人間性を表現することはそんなに難しいことではありませんでした。というのも、彼女は普通の人間として子供時代を過ごしていますし、そのあと想像できないほどの恐ろしいことをいろいろと経験して壮絶な人生を歩んできたからこそ、人間の心を大事にしていると思うんですよね。肉体改造はしても人間同士の愛情や絆を大事にしているはずです。そういう意味ではREV-9に感心を持ってもらえるように演じなければいけなかったガブリエルさんのほうが大変だったかと思います。私の場合はグレースを強靭なソルジャーに見せること以外は、そこまで難しくなかったです」

インタビュー後、新宿歌舞伎町ゴジラロードでジャパンプレミアに出席

──最後にティム・ミラー監督の印象についてもお聞かせ頂けますか。

マッケンジー「ティム監督はヒエラルキーの一切ない現場作りを心がけていらっしゃいました。本来であれば、映画の撮影現場には妙な力関係が生まれてしまうものなのですが、彼はそういったヒエラルキーを全て排除して、今作に関わる全員が居心地が良いと感じるように現場作りをしていたと思います。アーノルド・シュワルツェネッガーのような大御所も、カメラのオペレーターも助監督もスタントマンも全ての人が等しく重要で、『ターミネーター:ニュー・フェイト』という作品を力を合わせて作っていくんだと、そういう気持ちで常に現場にいらしたので、本当に素晴らしい方だなと思いました」

ガブリエル「いまマッケンジーが言ったことに1000%同感です。ティム監督は各部署のコラボレーションをすごく大切にされていて、人間が大好きでユーモアの才能もあって、リーダーではあるけど将軍ではない、そんな印象を与えてくれる方でした」

ナタリア「謙虚で懐が深く、恐れを知らず新しいことに挑戦する監督のことを尊敬しています。特に私が今回強く感じたのは、ハリウッドスターだからとか無名俳優だからといったことを彼は一切重要視していなかったこと。正直そういう方は少ないんじゃないかと思います。そして、監督ご自身が描きたいビジョンは明確なのですが、ちゃんと人の意見に耳を貸しつつ映画にとってのベストを選択される姿にも感動しました。映画のために戦うことができる監督を心から尊敬しています」

監督は「デッドプール」でおなじみティム・ミラー

マッケンジー「そういえば、監督がいつも裸足だったってことは知っていますか?(笑)」

──いいえ、よく知らないのですがどういうことでしょうか?(笑)

マッケンジー「ティム監督って現場でいつも裸足なんですよ。何が落ちてるかわからないのに危ないですよね(笑)」

ガブリエル「彼は現場だけじゃなくブラー・スタジオ(ティムが設立したCGアニメーションの制作会社)にいる時も裸足らしいですよ。あ、でも会社ならカーペットが敷いてあるから裸足でも危なくないかもしれませんね(笑)」

(取材・文/奥村百恵)

『ターミネーター:ニュー・フェイト』
SFアクション映画の金字塔「ターミネーター2」から28年。ジェームズ・キャメロンが製作・脚本に参加し、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンがついにシリーズ復帰。まさしく正統な続編と呼ぶにふさわしい「ターミネーター」シリーズ最新作。かつての戦いで、人類滅亡の危機は消失したはずだった。だが今ふたたび恐怖の新型ターミネーターが未来世界から送り込まれてくる。ヤツが狙うのはダニーという一人の若き女性。一体、彼女はなぜ命を狙われるのか!? 絶体絶命のピンチに追いつめられたダニーの前に現われたのは、彼女を守るために未来からやってきたグレース、そしてあのサラ・コナーだった!

『ターミネーター:ニュー・フェイト』11月8日(金)より全国ロードショー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナほか
監督:ティム・ミラー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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