「機動力生かす」 パシフィコ横浜、広大な敷地をセグウェイで防犯パトロール

地域安全に関する協定を結んだ(左から)寺岡洋志・横浜市西区長、中山こずゑ・横浜国際平和会議場社長、横山俊二・戸部署長=横浜市西区

 立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」を活用した防犯パトロールが11日、横浜市西区のパシフィコ横浜で始まった。同施設や臨港パークを管理・運営する「横浜国際平和会議場」が、広大な敷地を効果的にパトロールする上で、機動性に優れるセグウェイに着目。セグウェイによる防犯パトロールは県内初の取り組みといい、戸部署や西区とも連携して、地域の安全に目を光らせる。

 同社が8月に導入したセグウェイ2台を活用。警備員が臨港パークなどを中心に巡回する。警備員は自動体外式除細動器(AED)や救急用具も携帯し、可能な範囲で救命救急にも対応する。

 この日は、セグウェイによる防犯パトロールのデモンストレーションが披露されたほか、同社と戸部署、西区の3者による地域安全に関する協定の締結式も行われた。同社の中山こずゑ社長は「セグウェイの機動力を生かし、犯罪などの抑止力を高めたい。国内外の多くの人が利用する施設として、地域に根ざして防犯の取り組みを強化する」と話した。戸部署の横山俊二署長もセグウェイでのパトロールに期待を表明し、「協定を実効性あるものにし、官民一体で安全・安心なまちづくりを進める」と述べた。

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