任命責任「死語になるのでは」と自民元幹事長

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 自民党の石破茂元幹事長が「任命責任」「説明責任」や「00ファースト」の言葉が政界では「死語になるのでないか」と実際の言動や結果、立ち位置との乖離に強い懸念と違和感を訴えている。

 石破元幹事長は国会での予算委員会の総理答弁に「問いに正面から答えるというよりは、一般論に置き換えるものが目立った」と指摘し「野党の力量不足もあって、質疑が中断や混乱することもあまりなく淡々と終わったのは政府・与党側とすれば結構なことだが『任命責任とは何か』『説明責任とは何か』などについて深い議論にならないまま、『責任』という言葉が死語となってしまうのではないか、との危惧を覚えた」とブログで提起した。

 安倍総理は閣僚が辞任せざるを得なくなり辞任するたびに「任命責任は私にある」と国会答弁してきたが、任命責任を口にしながら、責任は取っていない。国民はまたまた同じことの繰り返しか、とうんざりしている。

 一方、経済産業大臣と法務大臣を直近に辞任した議員については「問題視されているような事実は全くないが、国会が混乱し、行政が停滞するのを防ぐために辞任した、と述べられた。その目的は既に達せられたのだから、閣僚辞任後は、そのような事実がなかったことについて明らかにするのが、政治や自民党の信頼を取り戻すために必要なことではないか」と説明責任を果たすように求めている。政治、自民党のためでなく、両氏は国会議員としての説明責任を果たしていない。

 ブログで石破元幹事長は「大学入試共通テストへの民間の英語検定試験導入は延期・再検討となり、危惧された事態はひとまず回避された」が「小池都知事の『都民ファースト』から流行り言葉になった『○○ファースト』は、本来の意味からはかけ離れつつあるようです。『アスリートファースト』しかり、『受験生ファースト』しかり、言葉の本来持つ意味が失われつつあることにも大きな恐れを持っています」と、与党の重鎮から指摘される事態になっている現況は、本当に深刻だ。(編集担当:森高龍二)