原価低減で増益 タカギセイコー 売上高伸び悩む

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 タカギセイコーが11日発表した2019年9月中間連結決算は減収増益だった。国内と中国での車両分野の受注減などにより売上高は伸び悩んだものの、製品構成の見直しや原価の低減で利益は拡大した。

 地域別の売上高は日本が前年同期比9.3%減の129億6900万円、中国が17.8%減の62億9900万円、東南アジアが14.7%増の48億1500万円だった。

 中国は車両分野に加え、ノートパソコン用部品の受注も減少し、為替の変動もマイナスに働いた。東南アジアはインドネシアとタイで車両分野が好調だった。

 中間配当は10円を据え置き、期末と合わせて年20円を見込む。

■業績に及第点

 6月の就任後、初の決算会見に臨んだタカギセイコーの高木章裕社長は「生産の選択と集中を進めている過程であり、心配していない」と、減収増益の業績に及第点を与えた。

 米中貿易摩擦やイラン情勢に伴う原油高への懸念から通期は減収減益を予想。その上で「強みの特殊成形や複合素材の加工を伸ばし、利益率の高い製品を開発していく」と述べ、筋肉質の経営への転換を推し進める考えを強調した。

■塗装ライン 中国に導入

 タカギセイコーは、中国広東省の現地法人の工場に車両部品用の新しい塗装ラインを導入する。中国では自動車の新車販売が減少傾向にあるものの、取引先の日系メーカーは好調で受注の拡大につなげる。

 現地法人は佛山市にある「高木汽車部件有限公司」。新ラインは来年5月の稼働を予定しており、自動車の外装部品を生産する。車両部品の販売が好調な東南アジアでも設備投資を進めており、インドネシアでは8月に3千トン、今月には850トンの射出成形機を導入した。