引っ越し、家賃補助へ

安平町・復興まちづくり計画案

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暮らしの再建を最重点

 安平町は、大きな被害を受けた胆振東部地震からの復興まちづくり計画案を策定した。「あびら力を結集した未来へつながる復興を目指して」をテーマに掲げ、被災者が安心して暮らせるように、住環境、生活環境、教育環境の整備や保健・医療・福祉の充実、災害に強いまち・ひとづくりを目指すとしている。

 計画案では、被災者の住まいと暮らしの再建を最重点として、住み替えを支援するための引っ越し費用や家賃の助成、トレーラーハウスの活用などを盛り込んでいる。さらに、被災した井戸や浄化槽など生活インフラ復旧の支援、被害を受けた墓地復旧の支援として、追分と早来両地区に共同墓を整備する。

 医療・福祉関連では、被災者の心のケアと健康相談の強化を図る。具体的には仮設住宅の談話室などにリラクゼーションルームを開設したり、臨床心理士と連携しながらケアに取り組む―としている。地域での見守りネットワークの推進や特別養護老人ホーム「追分陽光苑」の移転新築への支援も盛り込んでいる。

 災害に強いまちづくりでは、震災を踏まえた地域防災計画・ハザードマップの見直し、災害に強い情報通信体制の確保、消防庁舎の機能強化、非常用電源の確保、自主防災組織の充実と強化などに取り組む。

 このほか、産業・経済復興では、被災農業者向けの経営育成支援事業、仮設店舗やトレーラーハウスを活用した事業展開、商店街ポイントの創設や消費拡大を促すプレミアム商品券発行事業、震災を後世に伝えるための復興記録誌の作成などを盛り込んでいる。

 計画案は総合計画中期計画の一部に位置付けられており、2019~22年度までの4年間としている。町は25日までパブリックコメントで意見を募っている。
(佐藤重伸)