【ア・リーグ新人王】アストロズ・アルバレスが満票で受賞

日本時間11月12日、両リーグの新人王が発表され、アメリカン・リーグは満票でヨルダン・アルバレス(アストロズ)が選出された。打線の穴となっていた指名打者を埋める存在として6月上旬にメジャーデビューを果たし、87試合で打率.313、27本塁打、78打点、OPS1.067という驚異的な打棒を発揮。全米野球記者協会(BBWAA)の投票では、投票権を持つ記者たちから圧倒的な支持を得て、30人全員から1位票を獲得した。

AAA級での56試合で23本塁打を放ったアルバレスは、メジャー昇格後も変わらぬ強打を発揮。メジャー1年目の新人ながらアストロズの強力打線に不可欠の存在となり、6月から8月まで3ヶ月連続で月間最優秀新人に選出された。AAA級とメジャーで放った本塁打の合計は実に50本。アストロズからの新人王は、1991年(当時ナ・リーグ所属)のジェフ・バグウェル、2015年のカルロス・コレアに次いで3人目。ア・リーグの新人王が満票で選出されるのは史上11度目である。

A.J.ヒンチ監督は「本当に素晴らしい1年を過ごしてくれた。彼は我々が求めた以上のことを成し遂げてくれたよ」とアルバレスの活躍を絶賛。メジャー2打席目で初本塁打を放ったアルバレスは、最初の12試合で7本塁打、同45試合で51打点という猛打を見せ、長打53本、出塁率.412、長打率.655は今季メジャー新人トップの数字だった。9月には本拠地ミニッツメイド・パークで特大アーチを放ったが、フェアゾーンの3階席に打球を打ち込んだのは、チーム史上初めてのことだった。

アルバレスは、30人全員から1位票を得て、150ポイント(満票)で新人王を受賞。2位以下は、ジョン・ミーンズ(オリオールズ)が53ポイント、ブランドン・ロウ(レイズ)が27ポイント、イロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)が20ポイント、キャバン・ビジオ(ブルージェイズ)が7ポイント、ルイス・アラエス(ツインズ)が5ポイント、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が4ポイント、オスカー・メルカド(インディアンス)が3ポイントという結果になった。

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