【ナ・リーグ新人王】メッツ・アロンゾが「準満票」で受賞

日本時間11月12日、両リーグの新人王が発表され、ナショナル・リーグはピート・アロンゾ(メッツ)が30人中29人の記者から1位票を獲得する「準満票」で選出された。クリス・パダック(パドレス)、ダコタ・ハドソン(カージナルス)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)、マイク・ソローカ(ブレーブス)など、ハイレベルな争いとなったナ・リーグの新人王だが、終わってみれば新人離れした強打を見せたアロンゾの圧勝となった。

メッツのブロディ・バンワグネンGMは、オープン戦で好成績を残したアロンゾを開幕ロースターに入れることを決断。アロンゾは、デビュー戦で初安打、4試合目で初本塁打を記録し、最初の26試合で9本塁打を放ったが、そのペースは最後まで落ちることはなく、バンワグネンの決断が正しかったことが証明された。

7月のホームラン・ダービーを制したアロンゾは、8月にメッツのシーズン本塁打の球団記録を更新し、レギュラーシーズン最終日には53号アーチを放ってメジャーのシーズン本塁打の新人記録も更新。53本塁打は今季両リーグ最多の数字であり、打率.260、120打点、OPS.941という好成績で、文句なしの新人王受賞となった。

「毎日、野球がうまくなりたい、自分に出来る方法でチームに貢献したい、と思いながらプレイしてきた」とアロンゾ。その積み重ねが、メジャー新人記録更新、そして新人王受賞という最高の結果に繋がった。メッツからの新人王受賞は2014年のジェイコブ・デグロムに次いで史上6人目であり、野手では1983年のダリル・ストロベリー以来36年ぶりとなる。

アロンゾは、29人から1位票、残る1人から2位票を獲得して、合計148ポイントで新人王を受賞。2位以下は、ソローカが82ポイント、タティスJr.が26ポイント、ブライアン・レイノルズ(パイレーツ)が9ポイント、ハドソンが4ポイント、ビクトル・ロブレス(ナショナルズ)が1ポイントという結果となった。

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