NY観光名所のチャージングブルが移設?作者は反発

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観光客に人気の高い、ロウアーマンハッタンの雄牛のブロンズ像「チャージンング・ブル」(Charging Bull)が、安全上の理由により移設されるかもしれない。

ニューヨークタイムズによると市の職員は先月、像の作者であるアルトゥーロ・ディ・モディカ(Arturo Di Modica)氏に対し、観光客を保護するため、車の進入が禁じられているニューヨーク証券取引所付近へと移設すると告知したという。

しかしディ・モディカ氏は、市の計画に異議を唱えている。移設は、像を保護することに繋がらず、「私の著作権とトレードマークを無効とする。チャージング・ブルは、エクスチェンジ・ブルとなってしまう。」と反論しているという。

「フィアレスガール」像との対立も話題に

チャージング・ブルはブラックマンデーの2年後の1989年12月15日、モディカ氏が「ニューヨークや世界を激励するためのギフト」として、証券取引所のクリスマスツリー付近に無許可で設置した。この像はアメリカの金融復活のシンボルとして希望を与え、多くの人々からの支持を得た。像はすぐに撤去されたが、モディカ氏が市の公園局と交渉し、現在のボーリング・グリーン(Bowling Green)に設置された。

2017年3月7日の国際女性デー(International Women’s Day)の前日、「フィアレスガール」(恐れを知らない少女、Fearless Girl)像が突然ブルに立ちはだかる形で設置され、話題となった。

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少女像は投資会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズと広告代理店のマッキャンが、ジェンダー・ダイバーシティの重要性を唱えるために設置したもので、モディカ氏は「広告による奇策」だと非難。作品の本来の意味合いが歪められたとして、連邦著作権法(VARA)による著作権の侵害だと訴えた。
フィアレスガールは常設が決定したが、昨年12月、歩行者に危害が及ぶ危険性があるとして、は証券取引所の前に移設された。

9月にはテキサス州出身の男性が、バンジョーでブルの頭部を殴打する事件が発生。1万ドル以上の損害が発生している。