頭ケ島天主堂100周年 信徒ら祝いミサ 新上五島 「思い出に残る」と笑顔

建造100周年を祝う信徒ら=新上五島町、頭ケ島天主堂

 国指定重要文化財、頭ケ島天主堂(新上五島町友住郷)の建造100周年を祝う式典(実行委主催)が11日、現地であり、地元の信徒ら約180人がミサで祈りをささげた。
 同天主堂は1919年に完成。同町出身の建築家、鉄川与助(1879~1976年)が設計を手掛けた。石造りの外観と、花模様をあしらった内観との対称的なデザインが特徴。世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ケ島の集落」に含まれている。2001年と03年に、司祭館と境内地がそれぞれ国の重要文化財に指定された。
 ミサで、カトリック長崎大司教区の高見三明大司教が「ここを訪れる人たちが、神の優しさ慈しみを感じることができるよう、信仰が続くのを願う」と述べた。
 同天主堂信徒代表の松井義喜さん(81)は「世界遺産登録後に100周年を迎えることができ、うれしい。ローマ法王来日の年にも重なり、思い出に残る」と笑顔だった。

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