ボッシュの二輪車向け安全運転支援システム カワサキが日本の二輪車メーカー初の採用 2021年から量産

BOSCHは11月5日、二輪車向け安全運転支援システム「アドバンスト ライダー アシスタンス システム」がカワサキのモデルに採用され、2021年から量産を開始することを発表した。日本の二輪車メーカーによる、ボッシュのアドバンスト ライダー アシスタンス システムの採用が発表されたのは今回が初となる。ボッシュのレーダーセンサー、ブレーキシステム、エンジン制御システムとHMIを組み合わせたシステムにより安全性と快適性の向上に貢献する。

今回のシステム採用を受け、モーターサイクル&パワースポーツ事業部門を率いるジェフ・リアッシュ氏(Geoff Liersch)は「ボッシュはこれからも、全世界のライダーの安全性の向上と持続可能な未来、そして走る楽しみに貢献していきます。今回、カワサキにシステムを採用いただけることとなり、とても光栄に思います。」とコメント。

川崎重工業株式会社 モーターサイクル&エンジンカンパニープレジデントの堀内勇二氏は「ライダーに安心感をもたらすボッシュのシステムを採用できることを、非常に嬉しく思います。当システムのサポートにより、カワサキのモーターサイクルが追求する「操る悦び」を、より幅広いライダーの皆様に体感していただけると確信しています。」と述べた。

■ アドバンスト ライダー アシスタンス システム

ACC(アダプティブ クルーズ コントロール)

交通の流れに合わせて車速を調整し、前走車との安全な距離を維持できるため、前走車との距離が不十分だったために発生する追突を効果的に防ぐことができる。

衝突予知警報

前走車との距離が危険なほど接近し、ライダーがその状況に何も対処しないことを検知すると、聴覚的、または視覚的な信号を通じてライダーに警告する。

死角検知

車両の周囲をモニターし、ライダーが安全に車線を変更できるように支援。レーダーセンサーが電子の目として機能し、ライダーから見えづらい位置にある対象物を確認し、ライダーの死角に車両が来た際には、ミラー等に視覚信号を表示し警告する。

© 株式会社自動車新聞社