インフルエンザの季節到来!古来からの由緒正しき木「クロモジ」は救いとなるか

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寒くなってまいりましたねぇ…特にこの時期、最も気になるのはインフルエンザでございます。なんせ拗らせると、かなりきついですよね、仕事もままならないし。ちなみに養命酒製造株式会社が、全国の20~59歳の男女ビジネスパーソン1,000人に行った『「風邪・インフルエンザ予防」に関する調査2019』というアンケート結果があり、インフルエンザにかかった人の約3%は休まずに出勤、20%近くの人が完治したかどうかわからない状態で出社したそうです。厳しい世の中ですなぁ…

また全然関係ない話ですが「インフルエンザにかかったときに看病してもらいたいアニメキャラは?」なんて質問があり、3位は「タッチ」の浅倉南ちゃん、2位は「うる星やつら」のラムちゃん、そして堂々の1位は…なんと「ドラえもん」。このギャップ感、非常に面白いところであります(笑)

そんな中、11日に東京にてクロモジ研究会というグループのメディアセミナーが行われました。タイトルは「クロモジの機能性研究におけるインフルエンザ予防の新たな可能性」。何やら「クロモジ」なるものが対インフルエンザに効果を発揮するというもののようですが果たして「クロモジ」とはなんぞや?と非常に興味がわいてくるところでしょう。今回はこの「クロモジ」の正体と合わせて、セミナーの模様をご紹介します。

■古来から親しまれた「クロモジ」の可能性

「クロモジ」とは、日本の山地に自生するクスノキ科の落葉低木の名前。クロモジの若枝にはふわふわとした毛がついているのですが、成長に従い無くなって緑色の画だから黒い斑点模様が出てきて、ざらざらした表面となっていきます。

この斑点がまるで枝に黒い文字が出てきたように見えることから、漢字で「黒文字」と書かれるようになり、それがやがてこの「クロモジ」という名前に定着するようになってきました。リラックス作用が期待される主成分を含んだ香りがあり、古くから楊枝や高木、枝葉を煎じてお茶にするなどして人々に親しまれてきました。

一方で『クロモジ』は加工されて使われることもあり、多くは水蒸気蒸留で精油やアロマウォーターとして、また煮出して濃縮しクロモジエキスとして使用されています。これらに含まれる成分は現在様々に研究が行われており、抗ウイルス、免疫機能改善、生活習慣病予防などさまざまな効果があることが発見されています。

そしてもともと漢方の生薬の原料としても使われたクロモジですが、最近の研究でインフルエンザ予防への効果が確認されています。養命酒製造株式会社の研究では、直接ウイルスを抑える効果がある一方で、インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があったといいます。

■圧倒的な研究結果に期待大!

ウイルス抑制のメカニズムは、ウイルス増殖の条件となる活性酸素の蔓延が、クロモジにより抑制されることによって増殖を抑えることになるというもの。これに対して研究では様々なインフルエンザ株に対するクロモジエキスの効果を検証、ウイルスインフルエンザにはタミフルという薬が効果的ですが、そのタミフルが効かない「タミフル耐性インフルエンザウイルス株」でもこのクロモジはウイルス増殖を抑制することが確認されたといいます。この効果は他に2009年型インフルエンザ株など、他のさまざまなウイルス株での効果確認が報告されています。

さらに愛媛大学異学部附属病院抗加齢・予防センターと養命酒製造株式会社の共同研究では、インフルエンザの感染が人間の上気管、いわゆるのどのほうから起こることに着目し、クロモジエキスを配合したのど飴を用いて、プラセボ飴を摂取する人との比較試験をおこない、クロモジエキス配合飴のほうが風邪の有症期間が短くなることを確認しました。

加えて信州大学農学部との共同研究の中では、すでにウイルスに感染してしまった細胞にも効果があり、その作用はクロモジエキスが無くなっても持続するなどの現象が確認され、クロモジエキスがウイルスの感染に対して、予防的な働きをする可能性が示されています。

まだそのウイルスに対する効果についてはさらに研究を深めていく余地があるようですが、現在までの研究状況からはインフルエンザに対してかなりの効果が期待でき、今後の動向がかなり注目されるところでもあります。まずはみなさん、インフルエンザ予防はお抜かりなく!