人吉市出身の音楽家・犬童球渓(1879~1943年)を顕彰する碑前祭が7日、人吉市の市カルチャーパレスであった。敷地内に立つ銅像前に市内の小中学生や関係者ら約400人が集まり、球渓作詞の「旅愁」「故郷の廢家[はいか]」を合唱した。
郷土の偉人・球渓の偉業をたたえ、地域文化を継承しようと、市や市教育委員会などが毎年開いている。73回目。
球渓の孫の鶴上寛治さん(87)=同市=や小学生代表の堀星鈴[きらり]さん(東間6年)、中学生代表の室井亜梨沙さん(人吉一2年)ら8人が銅像に献花した。
学校発表会もあり、人吉球磨の小中高40校の児童・生徒が合唱や吹奏楽の演奏などを披露した。23日午後2時からは、人吉市内の音楽団体などが出演するコンサート「音楽のひろば」が同パレスである。入場無料。(吉田紳一)
熊本日日新聞 2019年11月8日掲載