宝HD純利益4.5%減 原材料費の高騰響く 19年9月中間決算

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 宝ホールディングス(HD)が12日発表した2019年9月中間連結決算は、純利益は前年同期比4.5%減の43億円だった。ソフトアルコール飲料や海外での日本食材卸は好調だったが、為替相場の変動や原材料費の高騰が響き、利益を押し下げた。

  売上高は2.6%増の1375億円と、前年に続き中間期として過去最高を更新した。10月から消費税率10%が適用された本みりんや料理酒などの調味料は、増税前の駆け込み需要で販売が拡大。「焼酎ハイボール」などソフトアルコール飲料も健闘し、海外酒類や海外日本食材卸も貢献した。
 一方、欧州の食材卸会社では、現地通貨の為替変動で輸入コストが膨らんだ。アルコールや重油などの原材料費も上昇し、経常利益も4.5%減の78億円だった。
 下期は為替相場の変動を踏まえ、想定レートを期初計画から変更。収益の目減りやコスト高の継続を見込み、20年3月期の売上高と利益予想を当初計画から引き下げた。経常利益と純利益は一転して減益となる見通し。また、株主還元の一環で、最大200万株の自社株買いを実施することも発表した。
 大阪市内で記者会見した木村睦社長は「為替レートの変動による波をかぶったが、特に清酒の海外での生産・販売は拡大しており、今後も伸ばしていく」と述べた。