元CA秘書が伝授!日常生活で生きる気遣いのポイント3つ

相手に喜ばれる気遣いのポイント

CAや秘書に求められる気遣いとは、相手の顔色を窺いながら気を遣うことではありません。

むしろ、相手のことを考え、思いやることで相手に合ったベストな方法を考え、行動に移すことです。

CAの場合はその対象がお客様であり、秘書の場合はその対象が直属の上司になります。

今回は私も実践していて、かつ限られた相手だけではなく、日常生活で生きる簡単な気遣いのポイントをご紹介します。

 

ポイント1:常に頼まれやすい雰囲気づくり

私がCAの時に常に心がけていたことの一つは、常に頼まれやすい雰囲気を作り出すことです。

CAが通路を風を切る速さで歩いていたり、不機嫌な顔でキャビンを巡回していたら、お客様は恐縮してしまって、頼みたいことも頼めなくなりますよね。

オフィスでも一緒です。

常に眉間にしわが寄ってイライラしているのが伝わっている人には、相手の顔色をうかがい、話しかけないでおこう……という気を遣ってしまいます。

だからこそ、自分自身は常に頼まれやすい雰囲気づくりを心がけましょう。

笑顔を絶やさないことも一つですが、いつもとびきりの笑顔でいる必要はなく、ちょっと表情に気を付けるだけでも全然違います。

また、話しかけられた時には笑顔で対応する、何か頼まれたらまずはできることを考える。

そういった一つ一つが、頼まれやすい雰囲気を作り出します。

相手に不用意な気を遣わせないことが、こちらができる気遣いなのです。

 

ポイント2:好みやこだわりを把握する

CAは、長時間のフライトをご一緒していると、だんだんお客様の好みが分かってきます。

ワインが好きな人、ビールをずっと飲む人、CAにたくさん話しかけてほしい人と、そっとしておいてほしい人。

CAはそういうお客様の好みを把握することで、お客様が全部を言わなくてもお客様のリクエストを察知していくようになります。

私が秘書として担当してきた上司も、毎日同じものを飲み、同じものを食べ、同じアイテムを繰り返し愛用する人が多くいました。そういう好みやこだわりは、なるべく早く覚えてしまいましょう。

そうすることで、上司が何を望んでいるのか、全部を聞かなくてもこちらで先回りして準備できるようになります。

誰でも、自分の好みやこだわりが理解されることはとても嬉しいこと。

ちょっとした会話や日常生活から相手の好みやこだわりを理解し、理解していることを伝える、あるいは行動に表わすことで、相手への気遣いを表現できます。

 

 

ポイント3:間を大切に

例えば上司への報告事項を抱えている時、真っ先に頭の中に浮かぶのは「報告をしなくては!」という気持ち。

その気持ちが先走ってしまい、報告をすることが目的になってしまうことも多々あります。

しかし、大体の場合、何か報告事項を報告し、それについて理解してもらい、あるいは追加の指示をもらうことが本来の目的だったりします。

友人と話をしている時も、自分のことばっかり話して、周りがついていけていない時があったりしますよね。

そういったことがないように、どんなに急いでいても、間を大切にすることが、相手への思いやりです。

相手が考える時間を与える間、相手が質問を挟める間、そして自分にも必要なのが相手の理解度を考える間。

どんな時でも、我先に!とならずに、相手のスピード感も考慮してみましょう。

 

 

上手な気遣いで人間関係をスムーズに

誰もがきっと無意識に実践しているポイントではありますが、意識的にするだけで、相手を気遣うスキルはぐっとアップします。

相手の顔色をうかがって疲れてしまう気遣いではなく、相手への思いやりをベースにお互いが心地良く過ごせる気遣いをしたいですね。

 

 

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