【ア・リーグ最優秀監督】ツインズ・バルデリ監督が僅差で受賞

日本時間11月13日、両リーグの最優秀監督賞の受賞者が発表され、アメリカン・リーグはツインズのロッコ・バルデリ監督が選出された。両リーグ最年少監督であるバルデリは、就任1年目の今季、新人監督では史上7人目となるレギュラーシーズン100勝を達成。チームに2010年以来9年ぶりの地区優勝をもたらし、アーロン・ブーン監督(ヤンキース)との僅差の争いを制して最優秀監督に輝いた。

受賞者に選出されたバルデリは「ちょっと言葉が見つからないね」と歓喜の表情を見せたあと、「私はチームのため、選手のため、スタッフのため、フロントオフィスのため、そして球団組織のために、自分に出来ることは全てやりたいと思っている。それをやった結果かな」と語り、自身の監督1年目を誇らしげに振り返った。

選手と年齢が近いこともあり、就任直後から選手たちと積極的にコミュニケーションを取って良好な関係を築くシーンが目立った。その結果、チームは昨季の78勝から101勝へと大躍進。地区優勝の本命と見られていたインディアンスを上回り、バルデリは監督1年目にして地区優勝を成し遂げた。

ツインズから最優秀監督賞に選出されるのは、1991年のトム・ケリー、2010年のロン・ガーデンハイアー(現タイガース監督)、2017年のポール・モリターに次いでバルデリが4人目。2010年代に受賞者を3人輩出したのはメジャー最多である。

バルデリは、1位票を最多タイの13票、2位票を最多の13票、3位票を2票獲得し、合計106ポイント。同じく1位票を13票獲得し、合計96ポイントのブーンを10ポイント差で破った。なお、3位以下はケビン・キャッシュ監督(レイズ)が33ポイント、ボブ・メルビン監督(アスレチックス)が19ポイント、A.J.ヒンチ監督(アストロズ)が12ポイント、テリー・フランコーナ監督(インディアンス)が4ポイントという結果になった。

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