殿堂入りの名将・ラルーサがエンゼルスに加入

アリゾナ州スコッツデールで行われているGM会議の2日目となった日本時間11月13日、エンゼルスのビリー・エプラーGMは、殿堂入りの名監督であるトニー・ラルーサが野球部門のシニア・アドバイザーとしてチームに加わることを明らかにした。ラルーサは、選手査定やマイナーの選手育成などの部門において、フロントオフィスの手助けをする予定だという。

現在75歳のラルーサは、今季まで2年間在籍していたレッドソックスでも、野球部門社長のデーブ・ドンブロウスキーの下で同じような役割を担っていた。また、2014年から2017年までダイヤモンドバックスの野球部門で働いていた経験もある。

監督として史上3位の通算2728勝をマークし、アスレチックスとカージナルスで合計3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げたラルーサは、2014年に殿堂入り。エンゼルスでは、メジャーデビューの2001年から2011年までカージナルスに在籍していたアルバート・プーホルスとの再会を果たすことになる。

エプラーは「トニーのことを長い間尊敬していた。ここ数年間、私とトニーはともに働くことについて話し合ってきた。ついにその機会を得ることができてワクワクしているよ」とラルーサの加入を歓迎。「彼の知識と経験はこの上なく価値があるものだし、チームの成功や我々の野球部門のフィールド内外での発展に必ず役に立つと思う」と語り、ラルーサの手腕に大きな期待を寄せた。

今季は72勝90敗に終わったエンゼルスだが、2014年以来となるポストシーズン進出を目指す方針は変わっていない。今オフは、監督にジョー・マドン(カブス前監督)、投手コーチにミッキー・キャラウェイ(メッツ前監督)が就任するなど、チームの首脳陣に変化を加えており、移籍市場ではフリーエージェントのゲリット・コールを筆頭に先発投手の補強を目指していることが伝えられている。チームの「頭脳」としてラルーサを加えたエンゼルスが今オフ、どのような動きを見せるか注目したい。

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