フィリーズ前監督のキャプラー ジャイアンツの監督に就任

日本時間11月13日、ジャイアンツは自軍の新監督にフィリーズ前監督のゲーブ・キャプラーが就任することを発表した。ジャイアンツは、3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げたブルース・ボウチーが今季限りで退任したため、後任となる新監督探しを行っていた。

2005年に日本プロ野球の読売ジャイアンツでのプレイ経験もあるキャプラーは、WBCイスラエル代表で監督・コーチを務め、2014年には選手育成部門の担当としてドジャースのフロント入り。その手腕を評価され、2017年オフにフィリーズの監督に就任した。

監督1年目となった2018年は80勝82敗で地区3位に終わり、今季はブライス・ハーパー、J.T.リアルミュート、ジーン・セグーラ、アンドリュー・マカッチェン、デービッド・ロバートソンなどをチームに加える大補強を展開してシーズンをスタート。序盤こそ首位を快走したものの、故障や不振で期待通りの働きができない選手が多く、徐々に失速して81勝81敗の地区4位でレギュラーシーズンを終了した。

大補強により地区優勝にとどまらず、ワールドシリーズ制覇を期待されながらも大きく期待を裏切ったことを受け、フィリーズのマット・クレンタックGMは一時、キャプラー続投の方針を示していたものの、オーナーのジョン・ミドルトンの判断により、今季限りでの解任が決定。そして、3年契約でジャイアンツの監督に就任することが決定した。

2010年代に3度のワールドシリーズ制覇(2010年、2012年、2014年)を成し遂げたものの、その当時の主力選手の高齢化、それに取って代わる選手の伸び悩みや人材難により、近年は低迷が続いているジャイアンツ。エースのマディソン・バムガーナー、クローザーのウィル・スミスがともにフリーエージェントとなっており、さらなる戦力ダウンも予想されるなか、キャプラーはチームを立て直すことができるのか。フィリーズでは思い通りの結果を残せなかったキャプラーだが、ジャイアンツでの再出発に期待したい。

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